尾崎世界観「転の声」を読んで

今月17日は第171回芥川賞・直木賞の発表の日。ひと月ほど前にノミネート作が発表され、多くの作品を図書館予約した。そのうちの一つで題記の芥川賞ノミネート作を先日借受けし、3日ほどで読んだ。筆者はロックバンドのミュージシャンで、小説家としてもデビューしており、以前にも芥川賞候補にノミネートされていて、その作品も読んだ記憶がある。今回の作品はミュージシャンの主人公がライブチケットの転売に関与して、一喜一憂する様が描かれている。確か、法律上では転売は定価よりも高額売買することは禁じられている。ストーリーではネットを介していろんな人々が関わり高額売買がありきの展開で、何やらどこまでが常識でどこが創作なのかも混然としてわからないことだらけだった。そもそもチケット転売などには興味もなく業界の実態にも関心がなかったので、飛ばし読みした。その分、まったく面白みのない内容だった。個人的には受賞はおろか、ノミネートにも相応しくない作品に思えた。

安曇野の風 について

安曇野に巣くう極楽トンボ
カテゴリー: 読書 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。