この本は図書館で借りたのではなく、先日ブログ投稿した松本の店舗「松本本棚」で購入した。先月、この店舗に行って1時間ほど滞在したが、たまたま見掛けたこの本を店舗内で寝転びながら読み、1/4ほど読みかけた。そして残りは購入して、自宅に戻ってその日のうちに読み終えた。筆者は文学研究者ではなく精神科医だ。人間の心の専門家が明治以降の文豪たちの精神病理を読みやすく論じている。キーワードは「うつ」だが、病名では「統合失調症」を初めいくつかの医学的専門分野の観点でそれぞれの作家の症状が解説されている。納得と思う反面、みな「うつ」で亡くなったような表記となっていて抵抗を感じた。例えば、宮沢賢治は結核で亡くなったはずだが、結核から気を病んで「うつ」が死因として前面に出てくる。まあ文豪、大作家は生涯にわたり健康体で居続けられるはずはなく、どんな病的履歴を持っていたかを知るうえで参考になった。好きな作家が多く出てきており、彼らの生き様の実態を垣間見られた気もした。
