砂原浩太朗「高瀬庄左衛門御留書」を読んで

先般の直木賞候補で題記の本を読んだ。ノミネートされた6月中旬に図書館予約し、ようやく2ヶ月後にして読むことができた。設定は江戸時代後期の物語りで、とある藩の下級武士が農民一揆に巻き込まれながらも懸命に生きる様が覚書風に綴られて、なかなかの秀作だった。読み出すと止まらなく、またして不眠の夏の夜だった。直木賞受賞は逃したが、それに準ずる手応えを十二分に感じた。時代劇特有の語り口だが、作者が50代前半のせいか、とても読みやすかった。登場人物も女性が物語の中核を支え、男性好みの時代小説ながら女性読者も十分楽しめる小説と思われた。昔から幾多の時代小説があるが、こうして現代でも累々と創作活動が続く文芸の奥深さを感じながら、読後の余韻に浸ることができた。

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芝生と花と

本日は芝刈りの最終仕上げをしました。1昨日に芝刈り機で刈り上げ、昨日はバリカンでの手作業、そして本日はエッジを刈り上げての総仕上です。このところ、最高気温が下がって凌ぎやすくなり、外作業の芝刈りもはかどりました。うちのオバはんと言えば、庭や畑作業が結構あって、私よりもハードだったようです。締めくくりに芝と花の様子を写真に撮ってみました。私とオバはんのコラボです。まずまずでしょうか。

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ネットバンクの「トークン」って

「トークン」ってご存知ですか。今や、ネットバンクの専用ツールとも思われるほど出回っていますが、かなり以前おそらく20年ほどの歴史はあると思います。当初はネットワークのセキュリティ対策として外部から専用サーバーにログインする際のワンタイムパスワードの発行ツールとして活用されたりもしました。現在、ネットで「トークン」を検索すると、その多くの応用例は銀行用に開発されたものが挙げられます。以下の画像はその一例で、私も画像の中の2種類ほど持っています。各銀行のサイトや専用アプリでログインする時にはトークンを使いませんが、ネット上で預金を送金したり、定期預金への出し入れや外貨や信託投資などのネットバンキングをするには、その時かぎりの暗号化した番号を入力するために、このトークンが使われます。最初のログインと実際の取り引き時では別のパスワードを使うことでセキュリティを高めるのが狙いです。ところで、下の画像は実際のツールから番号を読み取って、それをネット上で手入力する方法です。これはハードトークンとも呼ばれています。何やら最近はこのハードトークンが好まれなくなってきて、より簡易なソフトトークンに切り替わってきたようです。パソコンやスマホの画面上で、このトークンがホップアップ画面のように表示されるようにしたのがソフトトークンです。ハードが要らない分、操作が楽ですが、ちょっと怖い感じもします。例えば、スマホを紛失したり盗難にあったりし、銀行サイトにログインされてしまえば、全ての預金はたちどころに操作されてしまうことになりかねません。現在手持ちの2種類のトークンのうち、一つの銀行はソフトとハードのどちらかに設定替えすることができるタイプで、通常はハードトークンに設定して使っています。電子マネーと言い、時代が変わってきました。

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今朝の虹

昨日は台風9号の影響で、風雨が強かったのですが、今朝は風が止んで虹が出ました。それを捉えたのが今日の写真です。いずれも我が家の前で撮ったもので、見事な虹でした。安曇野に越して虹を観察する機会が増えたのですが、いつもは虹のアーチのどこかが欠けているのが多かったのですが、今朝の虹は欠けることなく全体が見えてラッキーでした。下の写真はスマホとミラーレス一眼レフカメラで撮ったものを比較してみました。スマホは全体的に白っぽいのですが、一眼レフの方は濃淡にメリハリがあって、虹を撮ったと言う表現力がどことなく感じられます。当ブログの写真はスマホを買い替えた今春からは結構、スマホに依存するようになりました。でも、ここぞと言う時の写真はやはり一眼レフカメラですね。

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紅野謙介 他解説「文豪たちのスペイン風邪」を読んで

スペイン風邪にまつわる8人の文豪の作品と2人の解説を集めた本だ。スペイン風邪の大流行はおよそ100年前の3年間で、全世界では2〜4千万の人々が亡くなったと言う。およその数字なのは当時は第1次世界大戦の最中で、各国ともその数値を公にできなかったようだ。日本での感染状況は巻末の2人の解説にあるが、死亡者の統計数が45.2万人と38.8万とに分かれていて明確でない。怪しい統計ながら、第1波は2千万人以上が感染し、約1%の25万人が亡くなったと言う。当時の人口は現在のおよそ半数なので、第1波では半数近くの人が感染したことになる。第2、第3波は感染者数は減ったが、逆に死亡率は5倍ほどに増えたようだ。今の新型コロナは国内感染者数が100万人、死亡者が1万人を超えたが、感染規模や死亡者数はスペイン風邪の方が遥かに甚大で大パニックであったことが分かる。まさにパンデミックな危機的状況が当時の文豪たちの随筆の中に赤裸々に綴られている。そうした中、パンデミックに対する人々の行動は100年経った今も当時と類似していて、ウィルスに対する対応が進化していないことを感じた。歴史は繰り返す、ひょっとすると今の新型コロナは3年は流行し、死亡率が上がってますます深刻化するような不安を覚えた。ワクチンの有効性が持続し、何とか沈静化するのを祈るばかりだ。

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東京オリンピック、閉会式

長かったオリンピックが本日、終わりました。終わってしまえばあっという間の出来事にも感じるのですが、とにかくあれこれと取り沙汰されたオリンピックでした。主催者側では世界が一つに纏まって感動と勇気を与えたことを強調しているのに対し、かたや五輪で「自粛ムード」が緩みコロナの蔓延が最大化したとの評もあります。とにかく実施した事実は歴史として残りました。その良し悪しの評価は後世に委ねることになるのでしょう。今、真夏の酷暑のピークも過ぎ去ろうとし、思い出多き夏の祭典が終わりました。

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清掃ボランティア

今日は今、住んでいる住宅地の周辺を清掃ボランティアしました。きっかけはこの住宅地を開発した建設会社が街路樹の手入れや道路を清掃するイベントにコラボして、共同作業することになりました。朝の7時半からこ1時間かけて、道路沿いを一斉清掃しました。普段やらなかった奥まったところにも手入れが行き届き、とても綺麗になりました。たまにはいいもんですね。

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理髪店で..

このところの猛暑日、連続3日続きで今季の最高気温を更新し、本日は35.9℃でした。松本平の中で、安曇野は盆地の真っ只中にあって特に暑いのだ、と今日行った理髪店である人が言ってました。
さて理髪店といえば、こちらに越してほぼ10年、いつも同じ店に通っています。まあ、私も常連の一人です。近年は平日でも結構混んでいて、今日は開店10分前に行ったのにすでに4〜5人の先客がいました。そこで待つ間、読書しながら店の様子を探ってみました。スタッフは男女の2人で手際良くこなしているのですが、気になったのはトークです。まず、客の名前を挙げて和気相合いと会話が始まり、このコロナ下でも世間話がひっきりなしに続いているのです。しかも、どうやら先客の全員と会話が弾んでいるのです。ところが私の番になると、唯一、会話が途絶えるのです。先方からも何も言ってきません。どうしたいか一言二言、告げておしまいです。これも常連の特権なのですね。まあ床屋といえば、昔から情報源の筆頭、天候や時事問題から近場のよもやま話まで話が尽きないようです。引っ越す前の関東エリアの一角でも似たような感じの店が多かったのですが、特に今のお店は賑やかなことをつくづく感じました。信州人は一見、寡黙で話しづらいように見えるのですが、実は男性でも話し好きで、道端でも平気で何十分も話しているのを家の窓越しに見かけることがあります。と言うことは、越して10年でもまだまだ信州人には成りきってないと言うことなのでしょうか。はたまた、話が弾む床屋こそ、人気店の証なのでしょうか。喋らずとも、あれこれ尽きない思いをした理髪店でした。

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猛暑日の続く安曇野

ここ安曇野・穂高は連続の猛暑日で、本日は35.7℃と今季の最高気温でした。お暑いですね。この暑さ、ご老体にはよくないので、昼間からエアコンを入れてます。それでも冷え過ぎが良くないので、ずっと除湿運転にしています。この最高気温、明日まで続いて、土日は雨模様とのことですが、昔よくあった夕立がないのが辛いですね。

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枝豆、初収穫

うちのオバはんが手塩にかけた枝豆が成長して、今年初の収穫をしました。写真左が収穫直後、そして右が夕食時の様子です。真夏はやはり、枝豆にビールですね。もぎたての鮮度抜群の枝豆は香ばしく、甘く美味しくいただきました。初出の実は薄く、まだ丸々していませんが、その分、初々しさがあってとても柔らかくていいですね。ついでながら、今年はオバはんのチョイスで、米ナスから丸ナスに切り替えました。これもとても柔らかく、天ぷらは絶品でした。また、食卓に上がった野菜たち(ミニトマト、ミョウガ、オクラ、モロヘイヤ他)は全部がお手製で何とも、オバはんと自然の幸に感謝です。

本日の安曇野穂高の最高気温は35.6℃と、今年一番の猛暑日でした。お暑いですね。

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