WWDC 2021

題記は米国Apple社の年1回の定期イベントで、今年の2021年ライブ配信を昨日の未明に見てしまいました。今年はハードの製品発表はなく、ソフトの新しいOSの紹介のみでした。それでもiPhoneのiOSをはじめ、最近新機種の出たiPad用のOSやMac OS、Watch OSに至るまで全てのOSの今年度改定の事前予告が発表されました。この秋に正式リリースされるようですが、世の中はどんどん進化していくのですね。Mac OSと言えば昨秋、数年ぶりに大幅改定されたBig Surに私は未だアップグレードしていないにも拘らず、今秋には更に大幅改訂して Mac OS Montereyとなるようです。Apple社のいずれのOSも無償配布ですが、馴染む前にどんどん先に行ってしまう感じでどうしたものでしょう。単に歳をとってしまっただけとは思えないのですが..。Mac本体のほか、iPhone、Apple Watchユーザーですが、Macはしばらく様子を見て今秋にBig Surを飛び越して、新OSに乗り換えてはどうか、と思ったりしています。

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ラ・カンパネラ(追伸)

昨日から引き続いての追記です。この動画を初めて再生した時を振り返ると、

1番目に登場したトップバッターにど肝を抜かれる。あまりに指の長いこと、私の1.5倍はあろうか、これなら1オクターブの連打など自由自在。ガリバー・小人の国ならぬ西洋の魔女がスタンウェイの箱をいとも簡単にかき鳴らして目に鱗だ。

2番目はよく知るランラン。超絶技巧曲も余裕サクサクで、左手などはオーバーアクションで観衆に媚を売るがごとく。作曲者リストを小バカにしているようにも思えてきた。

3番目はモノクロ映像となり、リストのそもそも原曲とはを説明するが如く古今問題を紐解く感じだ。リストご本人とは体形も違う感じだけど古を思い出させるような雰囲気だ。

4番目が韓国のショパン・コンクール優勝者。トップバッターと同じように背後にオーケストラを抱えていて、コンサートを終えた後のアンコール曲のようだ。最後の付け足し、そしてビッグイベントをやり終えた安堵感の直後に、超絶技巧曲で締めくくる凄さは立派。

5番目は若手のホープが淡々と弾く感じで、静謐さがあふれショパンの曲を聴くような感覚だ。爽やかなカンパネラに脱帽!

6番目は中国人初のショパン・コンクール優勝者、アジア人としても当時2人目。感情のこもった熱演がひしひしと伝わり、聴いていてゾクゾクする興奮を覚えた。熱情だけではなく静寂から爆発までの弾きこなし感が半端でなく、正にブラボー!

7番目は打って変わって冷静そのもの。正確さもピカイチで、これ以上ないクールなカンパネラだ。

8番目はカンパネラの大御所。独特の間合い、テンポは円熟の極地と言った感じ。カンパネラとはこうだよ、と諭すような弾き語りに引き込まれて酔いしれる余裕さえ与えてもらった感覚を彷徨えた。

9番目のラストは日本人の辻井氏。最後で最高に盛り上がるのではの期待が大きすぎて負の伝達となって萎んでしまったのは私だけだろうか。誘引したのはあまりに同じ曲を聴きすぎてきて飽和状態のToo muchか、はたまたなぜかこの動画だけ観衆のシーンに世界の要人が出てきて白けてしまった感がする。ご本人の演奏の素晴らしさが諸条件で損なわれた感じで残念

いやぁ〜同じ曲を通して聴くことの幸運、興奮、感激、そして疲労と何とも充実しきった時間でした。

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ラ・カンパネラ、9人聴き比べ

題記のYouTube動画を最近見つけました。ご存知、リスト作曲の超絶技巧ピアノ曲で、これを9人のピアニストを一堂に介して聴き比べるものです。右の画像にリンクを貼りましたので、まずはクリックしてみてください。私はこの1月ほど、イヤホンやヘッドホンでこの動画を再生してきました。でもいまひとつ迫力がないので、今日はスマホの動画をテレビに映し出し、オーディオセットにデジタル出力して、コンサートホール並の雰囲気でじっくり試聴して見ました。9人全員が世界をリードするピアニストでその演奏は素晴らしく、批評めいたコメントは全くの場違いですが、敢えて私情を交えた感想を下記したいと思います。一応、左下の画像や演奏者名をクリックすると、各ピアニストの演奏に動画がジャンプするように設定しました。以下、簡単な来歴と聴き比べの独断寸評です。

No.1 ヴァレンティーナ・リシッツァ
ウクライナ生まれ。YouTube投稿を機にアマゾンでの売上が急増し、世界的な名声を得る。

繊細の中にも歯切れがよく、強弱が自然で優雅。
No.2 ラン・ラン
オーケストラとの共演で売れっ子の中国人ピアニスト。

1音づつ置いた感じの調べが機械的な演奏に聞こえ、オーバーアクションが如何にも物見世的だ。
No.3 ジョルジュ・シフラ
ハンガリー出身。超絶技巧派で名高く、リストの再来と呼ばれた。

作曲家「リスト」の時代を彷彿させるような古さで、より原曲に近い演奏のようにも思える。
No.4 チョ・ソンジン
ショパン国際ピアノコンクールで優勝、圧倒的な才能と生来の音楽性を持つ韓国人ピアニスト。

柔らかく丁寧な演奏で、外向きに攻めるのではなく内面をえぐるように次第に盛り上げていくのが凄い。
No.5 ダニール・トリフォノフ
ロシア生まれ。ショパン国際ピアノコンクールで3位、チャイコフスキー国際コンクールで優勝の実力派。

ショパン的な詩的情緒に溢れ、飾らないところが爽やかで好感。
No.6 ユンディ・リ
ショパン5年毎の国際ピアノコンクールで連続途絶えていた第1位を15年ぶりに獲得し、注目を浴びた中国人ピアニスト。

ナチュラルな表現がとても魅力的、次第に感情移入していくがアクがなく返って爽やかな感じ。
No.7 ドミトリー・シシキン
ロシア生まれ。 チャイコフスキー国際コンクールで2位、若手期待のピアニスト。

優等生的正確さ、ある種のクールさがほとばしる感じがする。
No.8 フジコ・ヘミング
スウェーデン国籍で母は日本人ピアニスト、父はスウェーデン人画家。聴力障害に生涯悩みながらも活躍。

ややスローテンポが細部を明らかに物語るようで、さすが円熟したカンパネラの大御所を感じさせる。
No.9 辻井伸行
1988年生まれのピアニスト兼作曲家。

高音を抑え気味で、強弱を随所に付けてやや説明的な感じ。インスピレーションが湧かず、ちょっと評価が難しい。

この動画の一般の方からのコメントでは、多くの人がNo.8とNo.9に好みが集中しているようです。私の好みでは、1番がNo.6のユンディ・リ、そして2番はNo.1 のヴァレンティーナ・リシッツァとなりましょうか。こうして世界のTopアーティストを好き勝手に批評したりできるのもこの細々とした当ブログありきで、一人悦に浸って楽しんだりしております。では、また。

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「小川洋子の陶酔短篇箱」を読んで

小川洋子が選んだ16篇からなる短編集で、各編とも彼女の解説エッセイが付いている。収録された短編は半分以上が名前も知らない作者で時期も明治から平成まで、私小説から幻想的作品までバラエティに富んでいる。どのような基準で選んだのかよくわからないが、共通して言えそうなのが「動物」、生き物たちの活躍だ。時空も場所も違う短編に次々といろんな生き物たちが登場し、何だかよくわからないうちに玉手箱の中のようにそれぞれが生き生きと馴染んできた感がした。そして読み終えたときの小川洋子の解説エッセイがよい。彼女の陶酔具合がひしひしと伝わってきた。何やらこの「短篇箱」は2篇目で、”陶酔”の前に”偏愛”もあることを知り、また楽しみが増えた。

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玉ねぎ収穫

今日の話題はうちのオバはんからの借り物ネタです。今時分は菜園の玉ねぎの収穫時期で、下の写真はその様子を数日に分けて撮ったものです。写真左から今週初めに引き抜いて並べたところで、数日間、畑で天日干ししました。その後、ガレージの一角に取り込んだのが真ん中の写真、そして本日竿にぶら下げたのが右の写真です。今年の玉ねぎはその数は100個を超え、とても大きく成長して大豊作です。これからおそらく年内はオバはんの玉ねぎで賄うことができ、家計簿にもやさしく嬉しい限りです。また、しばらくはシャキシャキ・サラダや丸ごと玉ねぎのレンジ・チンしたレシピなど今ならではの新鮮さが味わえて、オバはん様さまです。

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エリック・シュミット「マダム・ピリンスカとショパンの秘密」を読んで

筆者のフルネームはエリック・エマニュエル・シュミットで、ミドルネームを記さないとGoogle社の創設者の方を連想してしまうが、本書の作者は仏人で現代フランスを代表する劇作家のようだ。図書館の新刊コーナーで見つけ、題名と出版社が音楽之友社、そして訳者がパリに在住する現役のピアニストであるのも気になって借りてみた。どうやら筆者はアマチュア・ピアニストとしても有名で、本書は自身の半自伝的小説のようだ。若い頃にピアノの指導をしてもらったマダムとの交流が描かれているが、このマダム・ピリンスカは実在人物ではなく架空の人らしい。どうして自伝小説なのかよくわからないが、音楽に傾注し特にピアノに関わる自身の主張が随所に感じられた。ショパンが如何にピアノの果てしない世界だけを一途に追い求めていたのか、他の作曲家との違いが浮き彫りにされたことを実感した。いつしか物語に引き込まれ、音楽のみならず人生観や世界観までテーマが拡張していることに驚いた。120頁ほどの短い小説ながら充足した読後に浸れた。脱線するが、先日記した「チャルダッシュ」は無数の楽器でこなされ、私の好きなバッハの「ゴルトベルク変奏曲」やモーツァルト「トルコ行進曲」などはアンサンブルで演奏されたりもする。でも、ショパンの曲はピアノ以外で演奏されることはまずないのも本書からうなずけた。

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カッコウの鳴く頃

毎年、この時期になるとカッコウがやってきます。おそらく近くの木立の一角に居座っているのか毎日のように鳴き、時と共にあちこちに移動しながら鳴き声を披露しています。やってきたのは5月の中旬頃か、先日は家のそばの電柱にもやってきました。そこで、望遠で捉えたのが、上記の写真です。左から、泣いているカッコウ、それにつられてやってきたのがもう1羽のカッコウ、そして飛び去るカッコウです。このカッコウ、毎年やってくる同じ鳥なのか、気になるところです。カッコウは渡り鳥で、遠くはユーラシア大陸の奥からも飛来するようです。よくぞここまでと思うのですが、何やら渡り鳥や大海を移動する魚たちはGPSに匹敵する立派なセンサーを備えているのだそうです。このカッコウ、当地を迷うことなく探し当て、ひょっとすると人間も覚えていて懐かしんで飛来するのかも知れませんね。ついでに鳴き声をスマホで収録しましたので、以下お聞きください。

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お気に入り?

6月に入り、衣替えの時期ですね。季節はもうだいぶ前から夏モードで、既にTシャツ1枚の日も多くなりました。もう長袖は整理しようかな、と撮った写真の1枚が下の画像です。右のシャツは冬モード、左が冬以外のもので2枚ともお気に入りのシャツ、実に10年以上の年季が入っています。この2月初めに衣類の断捨離をしましたが、この2枚は捨てるどころか現役の中で一番の愛着が湧いています。若干、着古した感もありますが、愛着の1番の理由はとても着心地がいいのです。ポリエステル100%ながら肌触りはその後に購入したシャツのつけいるスキがありません。夏場はTシャツながら、登山となると真夏でも左のシャツが一番の出番となります。着心地がよく速乾性で、この10年の夏山の写真のほとんどがこの左のシャツを着ていました。そして、冬場は右のシャツ、いずれも現役時代に水道橋の石井スポーツで購入しました。登山用で両胸2カ所にポケットがあるのも重宝しています。その後、何度となく代替用に購入したシャツの中で断捨離したものもあって、このお気に入り品をいつまで着続けることができるか、もう家族の一員のような気がしています。

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ヘッダー画像、2021年夏バージョンに更新

今日から6月です。このところよく晴れていて、梅雨の予感を忘れるような日々です。
さて、恒例の四半期毎のヘッダー画像、夏バージョンへの入替え時期となりました。例年同様に1シーズン前の写真、今回は昨年6月〜8月に撮った中から選んで本日web登録しました。従来と同様に撮影日と簡単な説明を付けて以下に掲示しましたので、ご確認ください。また、上部メニューの「Headerアーカイブ」にも追記しました。本日より当ブログのヘッダーエリアが以下の写真のランダム表示となりますので、よろしくご承知おき願います。

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Monthly photo 2021年5月の写真

5月も本日限りとなりました。月末は恒例の月例写真公開が定番となっていて、日々のブログのネタ探しから解放されて、いわば安息日のような日がなを感じています。そして、その月の写真を振り返って見るのも結構楽しみにしています。今月5月の代表写真を探す前に5月は過去、どんな写真を選んできたか、Monthly photoの記録を紐解いて以下に並べて見ました。

年月・タイトル
写  真
撮影日・場所
2020年5月
さつき晴れの安曇野
2020/5/8
安曇野市穂高
2019年5月
水面(みなも)に浮かぶ北アルプス
2019/5/8
安曇野市穂高
2018年5月
安曇野・豊科美術館のバラ祭り
2018/5/26
安曇野市・豊科

昨年、一昨年は近くの安曇野穂高で水面が映える五月晴れの風景でした。今年は目先を変えて、従来の遠景風景ではなくクローズアップ写真を選んでみました。5月12日に出かけた奥裾花の水芭蕉です。Monthly photoで遠景風景がないのは初めてですが、5月らしさを感じた印象深い1枚でした。

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