昨日の天気予報で今日は広範囲に晴れ渡る、とのことで久しぶりに行楽に出かけることにしました。紅葉が一番早そうな所、と言うことで北八ヶ岳を横断するメルヘン街道沿いにある「白駒の池」にしました。水面高さの標高は2,115mです。例によって一般道で周遊することにし、往路は国道20号沿いの諏訪湖から北上し、帰路は反対側の八千穂、佐久を経由し例の無料になった三才山トンネルを通って帰宅しました。ドライブ距離にして約200kmです。本日撮った写真の中から12枚ほど以下に添付しました。白駒の池では麦草峠の無料駐車場に止め、こ1時間ほど散策しました。紅葉は思ったほど進んでおらず、1週間後あたりが紅葉のピークのように思われました。帰路の途中で、八千穂高原の白樺群生地に立ち寄りました。こちらも色づき始めたばかりでしたが、広大なエリアで紅葉の移ろいが目にとるようで楽しめました。以下、写真に簡単な標題を入れましたので、ご覧ください。
- 白駒の池、駐車場入口
- 黒曜の森、コケと原生林
- 麦草峠からの木道
- 白駒の奥庭、岩の山
- 「白駒の池」への道
- 最初に見える白駒の池
- 「白駒荘」前の眺め
- 白駒の池、カエデと白樺
- 八千穂自然園の道路沿い
- 八千穂レイク
- 八千穂高原の白樺群生地
- 白樺群生地の紅葉具合



















村上春樹の最初の短編集である題記の本を昨日、購入して読んだ。初版は1983年5月で実に37年前の本で、7篇の短編が収録されている。安曇野に引っ越して以来の10年間ほどの読書で、現役作家の作品の中では一番古い本を読んだように思われる。読むきっかけとなったのは、先日読んだ小川洋子のエッセイ集の中で、「死の床に就いた時、枕元に置く7冊」の一つに掲げていて、「隅から隅まで全部が好き、と言い切れる短編集に一冊出会えれば人生は退屈しない」と書かれていたことにある。さて、この大絶賛された7篇の短編を読んだのだが、今一つピンとこなかった、と言うか少なくとも感涙にむせぶことはなかった。7話ともはるきワールドのような仮想現実を描いたものではなく、どこにでもありそうな話を回顧風に描いた作品がほとんどで、生活感が滲み出たようにも思えるし、死生観も垣間見えたようにも感じた。読みながらあれこれと考えさせられる作風で、日常的で簡潔な文章の中に読者をグイグイと惹きつける筆力はさすが、大作家たる想いを強めた。40〜50年経てば忘れ去られてしまう本がほとんどの中にあって、購入した文庫本は2018年11月増刷の改版28刷発行で、ここまでくると歴史的名著と呼ぶに相応しい作品なのかも知れない。






