安曇野市図書館のWeb検索で、新刊情報の中から面白そうな本があったので予約し、手にしたのが題記の本だ。それは予想に反して、コミック本だった。正確には絵本で、どちらかというと大人向けなのだろう。著者をWeb検索すると確かに絵本作家で、発刊するたびにいろいろな賞を受賞することが多く当代の人気作家のようだ。私は今回、初めて読んだ(見た)が、とにかく面白い。目次が本棚になっていて、本をテーマにこんな本があったらいいな、こんなことがあれば楽しいなと思わせるようでなかなか洒落ている。でも実際は存在しない町外れの本屋さんを舞台に客が望む本を店主が探し出した本には、夢たっぷりの物語やちょっぴり皮肉なお話が絵本となっていて最初から最後まで楽しめた。絵もうまいが話も凝っていて、超お勧めの絵本だ。この作家の絵本が図書館にはまだあるようで、この先ハマりそうな気がする。
ヨシタケシンスケ「あるかしら書店」を読んで
鈴木輝一郎「桶狭間の四人 光秀の逆転」を読んで
戦国喜劇「四人」シリーズと題された鈴木輝一郎著の4作目を読んだ。「四人」とは信長、秀吉、光秀、家康の4人だが、歴史に残る有名な合戦、「金ヶ崎」「姉川」「長篠」の時系列の順に執筆され、4作目が振り出しの「桶狭間」となっている。私は4作目しかまだ読んでないが、いずれの作もこの4人が複雑に絡み合ってストーリー展開しているようだ。読み始めは戦国武将の伝記小説かと思いきや、史実とは全くかけ離れた創作物だった。唯一、まともだったのは歴史の流れを逸脱することなく、要所要所にグレゴレオ暦の月日を明記して史実が述べられていることだ。このくだりを読むと自分が今までに見聞きしたこととの共通点が生じ、あたかもストーリーが現実味を帯びてくる錯覚と何やらドタバタ劇の痛快さを覚えた。こう言うこともさもありなん、と。でも、この本では家康と秀吉が密偵として一緒に京都に乗り込む話も出てくるのだから、とても尋常ではない。終始、破天荒なストーリーが展開していて面白いのだが、単なるエンタメの域を脱しておらず、読後の充実感はいまひとつだった。シリーズの残り3作を読むか読むまいか悩ましい。
上田の古カフェ
1週間ほど前の9月末、うちのオバはんと上田市にある古カフェに行ってきました。その店は上田城から歩いて10分ほどの北国街道と言う名の古い街並みにあって、パン屋さんんとカフェが一緒になっていました。今回もうちのオバはんの情報集めで出かけたのですが、元ネタはNHKテレビの「ふるカフェ系ハルさんの休日」からに依るものです。実際に出かけてみると古い古民家で、9月初めに出かけた小谷村の古カフェよりも年季が入っていました。写真左がお店の入り口で、店名を「ルヴァン」と言います。入ってすぐにパンの売り場があり、カフェはその奥と2階にあって、我々は写真右の2階でくつろぎました。なかなかの雰囲気です。パンもとても美味しく、テレビに紹介されたのもうなずけました。リピートしても良さそうなお店でした。
紅葉下見 – 美ヶ原から霧ヶ峰
今日はあいにくの雨模様ですが、昨日は思ったよりも天気が良くてうちのオバはんと紅葉の下見に美ヶ原から霧ヶ峰方面をドライブしました。松本の市街地から東に登坂し、美ヶ原の中腹を連なるアザレアラインからビーナスラインを経由して八島湿原まで行きました。帰路は諏訪に下りて国道20号を北上し、そして最近知った風光明媚な東山山麓線を通って帰りました。車の窓越し風景に秋の風情を感じながらの小さな旅でした。写真右は美ヶ原のアザレアラインの道路沿いの様子で、標高1600mほどの紅葉は色づき始めた感じでした。下の写真は八島湿原の様子で標高はおよそ1500m、落葉樹の紅葉とは雰囲気の異なる湿地帯の草原風景の先に蓼科山が顔を出し、右隅には車山山頂のドームが小さく見えました。これも秋らしい風情ですね。秋はどんどん深まっていて、今年も紅葉を楽しみにしています。
今朝の冷え込みは5℃台
昨日の天気予報で予想はしていましたが、確かに冷え込みました。今朝の様子をまとめて右の写真にしてみました。外気温は夜半からほぼ5℃台を推移し、最低気温が6時前後の5.1℃でした。遠景は我が家の窓越しに見た7時頃の常念岳です。夏山とは違って、何やら寒気を感じました。左下はこの夏に我が家の花シリーズのトップを飾ったハイビスカスで、縮み上がった様子ですが、まだ毎日、咲いているのです。夏場は1輪あたり1日で咲き切っていましたが、秋以降には2日間は咲いています。こう寒いともうじき終わりでしょうが、よく頑張って咲き続けてくれました。ついでに、写真上に黒点のノイズ状に見えるのは鳥たちです。渡り鳥かどうかわかりませんが、群れをなして飛び交い、これも秋の風情の一つですね。
新米、ご馳走さま
先日、我が家の脇の田んぼで稲の脱穀作業を目の当りにしましたが、今日はその新米を入手しました。今シーズンの初物です。既に複数のご近所さんから別のところでできた新米をいただき、美味しさをかみしめました。でも、この半年間、田植えから稲刈りまで日々、見届けてきたお米を手にするのはまた格別です。写真は以前に撮った脱穀時の風景に本日のお米を重ねたものです。右下の写真は5kgの袋で、農家さんから1,550円(精米費¥50込み)で譲ってもらったものです。聞くところによれば、今年の収穫量はだいぶ少ないとのことですが、例年通りの据え置き価格でした。早速、この新米を味わってみました。炊き上がりはツヤがあり柔らかくふっくらとしているのに、口に入れると1粒ひと粒がしっかりと粒立ち香りがあって何とも味わい豊かでした。さすが、天日干しのはぜ掛け米、市中に出回るお米に比べてとてもコスパがよく、今年も農家さんに大感謝です。
藤沢周平「藤沢周平とっておき十話」を読んで
この本は著者が藤沢周平、編集が澤田勝雄で、発刊は2011年4月となっている。藤沢周平は1997年に亡くなっていて、没後10年以上を経て藤沢周平著として出されていて奇妙だ。実際には、生前にインタビューした編者が本のタイトルに合わせて編集し、「とっておき十話」は第1章として全体の1/3ほどの分量だった。中身は作家になるに至った思い出話や作家としての信条などが語られていて、何となく耳にしたような話が並んでいた。2章は「政治と文学」で、編者がインタビューを通じて解釈した藤沢周平の政治観を語っていて、本人は意外と政治に関心を持ち批評の言葉の中にだいぶ革新的な面が伺えた。最後の第3章は「私の見た藤沢周平」で、あまり目につくところはなく通り一遍だった。藤沢周平はリタイア後、こちらに移住して本を積極的に読むきっかけを作ってくれた人物としてとても感慨深い。出会いは、2012年の終わり頃に当時の野田宰相がよく読む本の筆頭に挙げていて、首相退陣後はじっくりと読みたい旨の記事を読んだことだ。藤沢周平の作風はおよそ、武術伝の痛快活劇、伝記もののリアリティ、庶民の悲哀を描いた市井ものの3パターンがあると思うが、時の総理大臣が市井ものなどに傾注して読んでいることにとても親しみを覚えた。私自身もハマり、全集もの22巻を半年かけて読んだ記憶は生々しく覚えているが、個々の作品を思い出すとなるとその多くを忘却してしまい、嘆くとともに自分自身の老獪ぶりを痛感している。
Monthly photo 9月の写真
上記メニューのMonthly Photoのページに9月の月例写真を登録しました。9月4日に登った常念岳の写真の中から選んだ1枚です。山頂から眺めた北アルプスはど迫力でした。右の鋭く尖った山が槍ヶ岳、中央左の窪んだエリアが大キレット、そしてそこから左に北穂高岳、涸沢岳、奥穂高岳に連なります(山の名に確信はないのですが、多分そうだと思います)。北アルプスのシンボルの山々ですね。いずれもまだ、登ったことはありませんが、憧れの山です。
火打山に登りました
今日はご近所さんの山仲間とうちのオバはんを含めて4人で新潟県の火打山(標高2,462m)に登りました。天気は最高でほとんど風もなく終日、快晴でした。火打山は妙高山の隣にある日本百名山のひとつで、前から登りたいと思っていました。午前4時に車で出発し、現地に5時半に到着しました。この山はとても人気があり、早朝から駐車場はほぼ満杯、道中は登山者で溢れていました。ピストンの往復コースがおよそ20kmと長丁場で6時から登山開始して山頂には11時半に到着し、下山終了は午後5時を過ぎる長〜い1日でした。でもなかなかいい山で、道中も山頂もとても景色が良く充実していました。写真は途中の「天狗の庭」(標高2100m)と言う湿地帯から見た風景で、中央に火打山、周りは紅葉のピークが少し過ぎた感じとはいえとても見栄えがあって楽しめました。帰宅は午後の10時を廻りとにかく疲れました。
山グッズの専門店
山用品の専門店は松本地区には数店ありますが、その中で今日は松本市和田にあるカモシカスポーツと言う店に行ってきました。今日だけ、カモ・フェスティバルと言うイベントをやっていて、たいそう賑わっていました。写真は店の入り口風景です。外ではバザー、中ではイベントの行事とセールをやっていて普段とはだいぶ違った雰囲気でした。この店ではあまり購入することはありませんが、年に数回、イベントのある時などに出かけて物色したりしています。今日はセカンドザックを購入しました。重いザックを山小屋に置き、頂上アタックする時に身軽に行動できるように小さなザックを持ち歩くもので、以前から購入したいと思っていました。特売で、4千円弱でした。明日の登山でひょっとすると使うかも知れません。明日は早いので、午後9時前に寝ることにしました。では、お休みなさい。