心配していた台風5号は長野県には来ず、琵琶湖の東岸を北上し富山県から日本海に抜けました。ここ安曇野では雨風とも弱く、雨量は20mm以下でホッとしました。やれやれです。ところで、今日は夏の花シリーズのブットレアです。このシリーズ、いつもは庭先で撮りましたが、今回は室内からの撮影です。写真は台所の窓辺に咲く花を撮ったもので、一部を拡大した合成写真としました。このブットレア、冬場は細々とした枯れ枝のみですが、夏場は2mを越す高さに繁った枝葉に紫色の花がたくさん咲き、なかなかの存在感です。しかも、蝶や蜂にたいへん好かれていて、花弁にはひっきりなしに虫達がやってきます。ブットレアに群がる蝶や蜂を家の中から静かに眺めるのも夏の風物詩としていいですね。
我が家の夏の花(9)ブットレア
嵐前の静けさ?
今日は台風5号に翻弄された1日でした。午前中は日差しがあったものの午後からは雨が降ったり止んだり、でも雨量はほんの数mm程度で風もほとんどなく今のところは平穏です。それでも、夕刻には台風の警戒を呼び掛ける一斉放送があったりして賑やかでした。こちらに越して6年目ですが、初めて避難の案内放送を聞きました。自宅で過ごすのに不安のある人は公民館への避難を呼び掛けるものでした。下図はiPadのアプリ「NHKニュース・防災」の画面コピーです。現在午後10時40分過ぎですが、左の場面は午後10時時点の台風の進路でど真ん中に進めば松本を直撃です。今回の台風で騒がれている雨ですが、右の画面が午後10時35分の雨量データで松本地方はまだ降っていません。果たしてこの先、どうなりますやら..、情報集めだけは便利になりました。
小川糸「ツバキ文具店」を読んで
この小説はテレビドラマ化されて有名になったようだが、ドラマは見ずじまいだ。初めて読んだ小川糸の文体は自然で読みやすいのだが、女性作家ならではの持って回ったくどさのようなものを感じた。もう少し、歯切れよいシンプルさが欲しい気もした。物語は鎌倉が舞台で、要所要所に地名やお店の名前が実名で出てきて懐かしさを覚えた。何よりもこの小説の特長は、それぞれのよもやま話の最後に登場する肉筆で書かれた手紙だ。文字、文体、筆記用具、用紙に至るまで、かなりマニアックな手紙で、とても面白かった。これがこの小説を有名ならしめた最大の売りに思えた。当初は単なるショートストーリを寄せ集めたものだと思ったが、実際は主人公の人生の葛藤や身内の人への心の揺らぎを描いた心温まる内容で、なかなか優れた作品だった。
我が家の夏の花(8)クレマチス
掲題の花シリーズ、久しぶりに再登場です。ご覧ください、この写真。我が家の外壁に置いた柵にツルが伸びて花が咲きました。それも2度咲きなのです。初夏に一度咲いて花を摘んだ後、1ヶ月以上も経った後にまた咲いたのです。その名をクレマチス、ツル性植物の女王とも呼ばれるのだそうで、うちのオバはんの好きな花です。宿根の多年草で、紫色が夏の朝顔を思い出すようでイイですね。何分、私としては馴染みがなく、この紫で覚えようとしたところ、この花の色柄は赤とか、いろいろとあるようです。まあ、破れ星形のような形で覚えるしかないようです。この花シリーズも数が増えるうちに何がなんだか分からなくなってきました。うちのオバはんも「勝手なことは書くな」と言ってますし...でも、まだこのシリーズ、頑張るつもりです。
米ナス、初収穫
三郷・交流学習センター、愛称の公募
安曇野市の文化施設に交流学習センターと言うのがあります。このセンターは多目的施設で、図書館はじめホール、ギャラリー、学習室などが併設されています。市内には図書館が統合前の町単位に5カ所ありますが、交流学習センターとして整ったのは穂高地区と豊科地区の2カ所のみでした。これに新たに三郷地区が加わることになり、今年、建設が始まりました。既にあるセンターには愛称があって、よく行く中央図書館のある穂高センターは「みらい」、豊科センターは「きぼう」と名付けられています。今度の三郷センターの愛称募集の応募箱が中央図書館の入り口にあって、締め切りは8月4日です。こういう企画モノは私の好むところで、あれこれ考えて応募してみました。三郷なら「りんご」でしょうが、皆さんなら何て応募しますか。以下、私なりに考えた内容です。
命名に際して、既にある愛称に何かしら似たものにすることが求められそうです。思い浮かぶのは「ゆめ」「たいよう」「だいち」「たいし」「かがやき」などが前向きで面白そうですが、既存のひらがな3文字を継承して、これに関連付けると、
「ふなで」「かどで」「すだち」「めばえ」などが思い当り、あれこれ悩んで、応募用紙に以下記入し、応募しました。締め切り後、選考委員会で候補を絞り、9月から市民の投票で決定するそうです。果たして、結果は如何に..。
愛称名 : 「めばえ」
愛称の説明
当センターが諸活動を通して「みらい」ある「きぼう」に満ちた「めばえ」の発祥地となる、ことをイメージしました。
花の美ヶ原
今日はご近所さんとご一緒に日本百名山の美ヶ原に登りました。総勢7名で、三城牧場の登山口からダテ河原コースで王ケ頭の山頂まで登り、王ケ鼻を周遊してアルプス展望コースから百曲がりルートで戻りました。この時期は高山植物がピークを迎え、美ヶ原の花が見頃とのことで皆で散策に出かけました。写真をみてください。斜面一面にフウロソウが咲き乱れ、中央のアザミや左のマツムシソウも見事です。右は綺麗で撮ったのですが、名前は知りません。と言うか知らない花がほとんどでしたが、いろんな高山植物がそれはいい咲きっぷりでした。みんなでハイクするのも楽しい限りで、帰りに立ち寄った初めての扉温泉もとてもいい湯でした。周りの山の眺望は見れませんでしたが、日差しも柔らかく清々しさに汗ばみもほどほどで、とてもハッピーな山旅でした。でも、下山時に膝の痛みが例によって出始めてスローダウンし、ちょっと皆さんにご迷惑をかけたかな...
Monthly photo 7月の写真
7月の天気
今日は久しぶりの青空でした。19日に梅雨明け宣言したら、かえって梅雨模様となり雨続きでした。今日の晴れ間、ご近所さんともども伸びた芝を一斉に刈りました。やっと夏らしくなったと思いきや、明日はまた終日雨模様のようです。一体、この7月はどんな天気だったのか安曇野・穂高の気象データをグラフ化してみました。最高気温は梅雨時の方が高く、猛暑日もあって例年よりも4〜5度も高温だったようです。逆に梅雨明け後の最高気温は例年よりも低めでした。雨量は7月初めにまとまった雨があって、例年よりも累計で50mmほど多く、日照時間はほぼ例年並みのようです。特徴だったことは、やはり梅雨時が蒸し暑く、梅雨明け後は好天に恵まれなかったことでしょう。お陰で、夏山はお預け状態です。向こう10日間もグズついた模様で、一体、今年の夏はどうしたのでしょう。ヤキモキするこの頃です。
木下昌輝「敵の名は、宮本武蔵」を読んで
掲題の本は2017年度上期の直木賞候補となった本で、受賞日の前後に関係なく図書館で直ぐに借りられた。目次の構成から7話からなる短編集かと思ったが、時系列に絡んだ宮本武蔵の伝記物だ。雑誌に個別掲載された6編のものを最後に書き下ろしの最終章を加えて加筆修正したものであった。いずれも武蔵を主人公とせず、「敵」の相手側を主人公に描いていて面白い作風だ。歴史上の人物が登場したり、後世に伝説化された武蔵の武勇伝が継承されて描かれ、およそ史実に沿った実話のように思えた。まあ、多くはフィクションものと考えるが、読み物としては迫力があって楽しめた。ただ、殺陣の描写はあまりにグロテスクすぎて目を覆いたくもなった。時代劇作家としては好みのタイプではなかった。