昨日の選考会で、芥川賞には沼田真佑の「影裏」、直木賞には佐藤正午の「月の満ち欠け」が選ばれました。芥川賞についてはノミネート作の4作品の内、3作品を読みましたが、今回の受賞は妥当なところだと思っています。いつもは予想外の結果となるのですが、今回まともに思えたのは選考の傾向が何となく掴めてきたのかな、などと一人気を吐いています。まあ、単なる偶然だったのでしょうが...直木賞の方はノミネート作の全てを読んでいませんが、候補作の3つを受賞発表前に予約しておきました。と言うのも、受賞作は受賞に合わせて図書館予約が殺到し、今回もそのようでした。私の現時点での予約リストは右の表の通りです。近日中には受賞作を含めて、借りられると思っています。
霧ヶ峰、ニッコウキスゲ
今日はうちのオバはんとニッコウキスゲを見に霧ヶ峰に出かけました。国道20号を南下して茅野市へ、そしてビーナスラインから白樺湖、車山を経由して霧ヶ峰へのドライブです。そこはニッコウキスゲが丁度満開で、その様子をパノラマにしたのが以下の写真です。数年前にハイキングした時は鹿に荒らされて見る影もなかったのが電柵などの養生で、今や昔の状態に戻りつつあるようです。写真のエリアは見事に復元されていました。先日の志賀高原のニッコウキスゲも良かったですが、こちらは規模が大きくそのスケールに圧倒されました。遠くには左に蓼科山、右に八ヶ岳と眺望も素晴らしく、何とも雄大です。帰りは美ヶ原高原を縦走し、周遊およそ150kmの爽やかドライブでした。
又吉直樹「劇場」を読んで
題記の本を図書館予約して1ヶ月半、数日前にようやく手にして読んだ。なかなかの出来栄えだ。ジャンルは恋愛小説なのだろうが、全体を通して純文学が色濃く出ている。出だしの自虐的で混沌とした雰囲気は梶井基次郎や太宰治を彷彿させた。この先どう展開するのか、飽きることなくワクワク感を持って読み進むことができた。文体はデビュー作で芥川賞を射止めた「火花」と似ていて、今作も又吉自身の体験が滲み出たようなタッチとなっている。孤独で弱々しい主人公の恋愛が何とも切なく描かれる一方で、対極的な人々の描写も生々しく綴られていて、又吉の筆力にあらためて感心させられた。次作も期待できそうだ。
古川真人「四時過ぎの船」を読んで
そろそろ発表となる芥川賞だが、ノミネート作品の4候補の中で既に2作品を読んだが、今回で3つ目の作品を読んだ。老人の認知症をテーマにした作品だが、とても退屈な小説で読むのに苦労した。原稿枚数にして160枚の中編で数時間にして読み終えたが、芥川賞候補だと言う理由のみで読了できたようなもので、ノミネート作でなかったら最初の数十ページで放棄する類のものだった。どうして芥川賞候補の作品はいつも面白くないのだう、の感を強く印象付ける典型的なものだった。読んでいて、2年前の芥川賞受賞作、羽田圭介「スクラップ・アンド・ビルド」も認知症の老人問題を描いた内容で、今回もその二番煎じのような気がして嫌な思いがした。
我が家の夏の花(7)ひまわり
志賀高原のニッコウキスゲ
素焼き派
今日は妙なタイトルで恐縮です。「素焼き」とは本来、陶器の焼き物からきた言葉だと思うのですが、いろいろな分野で使われているようです。その中で今日は素焼き食品について触れたいと思います。私は元来、豆好きで日常欠かせません。特にナッツ類はよく食べるので、いろいろな商品を食べ比べたりもしてきました。そこで、最近よく購入するものを写真に撮ってみました。ナッツと黒大豆、いずれも素焼きです。塩やオイル焼きなどの商品もあるのですが、素焼きがナチュラルで風味があって私好みです。素焼きもいくつかあって、試した結果、この写真のものに落ち着きました。両方とも、とあるスーパーマーケットにあって、どこでも売っているとは限らないようです。まあ、人の好みは様々で、みなさんは素焼き派でしょうか。
我が家の夏の花(6)エキナセア
今日の安曇野は雨予報でしたが、雨は降らず最高気温は32.0℃と蒸し暑い日でした。このところ最高気温は例年よりも4〜5℃も高い日が続いています。でも梅雨空で湿気が多く、カラッとした夏はまだ先のようです。さて、今回の夏の花シリーズはエキナセアと言う花で、我が家では写真の如く勝手口の脇に咲いています。地植えの宿根草で今年で3年目を迎えました。菊のような花弁ですが、淡いピンク色がいいですね。冬は枯れて根しか残らないですが、こうして夏になると見事に花が咲き、頼もしい限りです。この花、ネットで調べるとハーブの仲間のようで、効用として風邪やインフルエンザの予防にもなるようです。ますます、頼もしく思えてきました。
美ヶ原ハイク
今日は午後からの天候が危ぶまれたのですが、うちのオバはんと日本百名山の一つ、「美ヶ原」に登ることにしました。前回6/19の長峰・光城山ハイクで敢えなくダウンしてしまい、日頃のトレーニング不足を痛感しました。あれから何ら練習に励んだわけでもないのですが、もし今日もダメだったら当面、山は諦めようかと悲壮な思いで登リました。と言うのは登山開始直後までで、予想外に天気が良く稜線に出るとその景色の素晴らしさに悲壮感などすっかり影を潜めました。ルートは三城牧場から百曲がりコースで塩くれ場、アルプス展望コースから山頂の王ヶ頭を目指し、帰路はダテ河原ルートで元の三城牧場に戻る約10kmのハイキングです。写真は山頂に伸びる美ヶ原高原の登山道から電波塔がある山頂方向を眺めたものです。右手にはノンビリと牛もいて、まさに天空のパラダイスでした。昼食そしてコーヒータイムと十二分に休憩をとって下山し、持病の左ひざ痛が出ることもなく、気分揚々と引き上げてきました。以下は3枚の写真を合成したパノラマで、クリックをすると4000×1500ピクセルの大画面にリンクします。リンク先は1.7MBの写真なので、アクセスに時間がかかるようでしたら、ご容赦ください。
最後のジャガイモ掘り
今日の安曇野は今年一番の暑さで最高気温は35.2℃の猛暑日でした。県内ではこれまた一番の暑さで、二番目は35.0℃の長野市だったようです。家の中もそこそこに暑く、室温の最高は29.2℃でした。エアコンがないので、扇風機を夕刻に廻しました。まあまあ、凌げます。ところで、本日は畑のジャガイモを全部、掘り出しました。品種は今年はキタアカリのみとしました。写真のごとくで、大小様々です。今年はできが悪いと聞いていたのですが、我が家では例年ほどの出来栄えでした。もっと前に収穫する予定が、先日の大雨で粘土質の畑がいつまでも乾かず、様子見していました。何分、保存するには洗ってはいけないようで、本来ならば乾いた泥が望ましいのですが、写真のごとく表層はウェットな状態です。今日の収穫量は10kg弱で、今年は全部で15〜20kgほどだと思います。保存できるのは4ヶ月ほどで、オバはんとの二人暮らしには十分な量です。もうすでに初物は食べましたが、美味しくいただいています。今年も豊作で、めでたし、メデタシ。