山形・新潟の旅から戻って2日経ちますが、なかなか余韻から抜け出せずにいます。山形県は予想していたイメージよりも広々としていて、これに呼応してかしないか人口も少ないことを改めて知りました。市の人口では一位が山形市の25.2万人で、次いで鶴岡市12.8万人、酒田市10.5万人、米沢市8.5万人の順です。土地の広さから言えば、全国一位の県は岩手県、次いで福島県ですが、市の広さは山形県鶴岡市が東北一なのだそうです。広々とした土地に少ない人口でさぞかし過疎を連想するところですが、見た感じ寂しいイメージはありませんでした。むしろ人口の多い新潟県の方が、車を走らせていて過疎化を感じました。まあ、天気が山形県は晴れていて新潟県が雨模様だったので、自ずと光の露出差の影響もあったのでしょうが、よく行く新潟県と初めての山形県では寂寞や華やぎの情感がそんなイメージでした。写真は山形と新潟との県境で笹川流れと言う景勝地での夕暮れです。日本海に沈む夕日は圧倒的な美しさでした。ふと、藤沢周平が帰郷するのによくこのエリアを鉄道で通過して、夕日に想いを馳せた手記があったことを思い出しました。海の陽射し、みなさんは朝日と夕日のどちらが好みですか。私は両方で太平洋側の朝日と日本海側の夕日かな、なんチャって...
旅の余韻
山形、新潟への旅
2泊3日で山形県と新潟県を巡り、昨日帰ってきました。総走行距離は1,150Kmです。初日は長野道→北陸道→磐越道の高速から一般道に入り喜多方市を通って、米沢入りし北上して山寺に寄って山形市で1泊しました。翌日は尾花沢、新庄を経由して鳥海山山麓の秋田県が数キロ先まで行き酒田、鶴岡を見た後、日本海の海岸べりを走り、新潟市で投宿しました。最終日も一般道の海岸線をひた走り、糸魚川から白馬を通って戻りました。天気は初日は晴れ時々曇り、2日目は大方晴れ、最終日は少し雨交じりながら、まずまず良好でした。印象深かったのは山形県は結構、平野部が広く山もさほど高くないので、広大な大地に田んぼがどこまでも拡がって雄大な感じがしました。内陸部も然り、日本海側の庄内平野も黄金色の稲穂が延々と続いていました。春のサクランボに始まり、桃やラフランスなども有名ですが、広大な果樹園を目の当たりにしてフルーツ王国の山形県を実感しました。新潟市は前回行ったのが20数年前で、今や人口約80万の近代都市に生まれ変わり、まるで大都会でした。田舎暮らしにどっぷりハマった毎日でしたが、たまには旅行もいいものですね。
藤沢周平 他「藤沢周平 心の風景」を読んで
藤沢周平の生まれ故郷は山形県鶴岡市ですが、以前から一度は訪れてみたいと思っていました。長年の懸案でしたが、この際ドライブがてら立ち寄ることにして、明日から2泊3日の旅に出ることにしました。然らば、藤沢周平と故郷を結びつける本を事前に目を通しておこうと掲題の本を読んでみました。所感を下記します。
題記の本は藤沢周平の小説の背景となった出生地、山形県鶴岡市の風景をもとに作家本人の作品との結びつきを解説したり、藤沢周平を信奉する作家の佐藤賢一と山本一力のエッセイを交えた構成となっている。作品の舞台は架空の海坂(うなさか)藩となっているが、描かれた情景は出生地の鶴岡であるには違いないことをこの本を通して再認識した。当初、拠点となる鶴岡城は海べりではなく内陸に入ったところなので海坂がしっくりこなかったが、実際には城は海に近くて海岸まで坂をなした地形であることを知り納得した。全120頁のほとんどが写真で埋めつくされ、その原風景が小説と重なって古き江戸時代にタイムスリップした感がした。鶴岡が中心の庄内平野は冬の厳しさを容易に想像できるが、夏は夏で40℃近くにもなる過酷の地であることを知り、小説の中で醸し出される自然の厳しさとストーリがよくマッチしている様を改めて感じた。
文化庁調査「ら抜き言葉」
今日の新聞で標題の記事を読みました。文化庁の年次調査で、「ら抜き言葉」と呼ばれる「見れた」「出れる」を使う人の割合が「見られた」「出られる」を今回初めて上回ったとのことです。ひと頃、「ら抜き言葉」が若者に多く使われ、本来の日本語活用上、よろしくないと言われた記憶があります。確かに<〜れる>の「ら抜き」は可能専用の言い回しで、可能・尊敬・受け身に使われる<〜られる>に比べてシンプルな反面、日本語の奥ゆかしさが失われてぞんざいな感じにも見れます。と、かく言う私も「ら抜き言葉」の使用が著しく、うちのオバはんにもよく言われます。ちなみに、このブログの全件を用語検索して、「見れ」と「見ら」の使用頻度を比較してみました。結果は「見れ」の方が87%と圧倒的に多く、今日の新聞記事が他人事ではないことを実感しました。さて、みなさんは如何でしょうか。
青山文平「つまをめとらば」を読んで
2015年下期の直木賞受賞作である掲題の本を読んだ。いかにも時代劇に登場しそうな女性の表紙絵に惹かれ、最初のお題目の話を読み終えて、この先ストーリがどう展開するのかと思ったら、1話づつ完結する短編集だった。全6話で最後のお題目が「つまをめとらば」となっていて、直木賞はこの1話の短編で射止めたのかと思って調べたら、そうではなく6話の短編集の合わせ技だと知った。1話づつ簡易な文ながら、いずれの物語もそれぞれの情緒にあふれていた。6話とも時代設定は江戸時代、男女の生きざまの葛藤が描かれていてどちらかというと肯定的な明るい結末に仕上げられている。この種の小説を読むと、どうしても藤沢周平と比較してしまう。藤沢周平は女性の立場に寄り添う情感が色濃くにじみ出ているが、この本は男目線で、また武士から平民を見下す視線が目立った。また、どの短編もパターンが似通っていて男二人に、女一人が登場して物語を成すさまが少々気になった。
台風16号、接近?
荒天が続きますね
このところ、安曇野は雨続きで外に出るのも億劫になっています。ブログ取材の写真も撮れずに悶々っといったところでしょうか。しかも台風が近づいてきてどうやら今週のウィークデイは更に荒れそうです。とんだ毎日ですが、暑さだけは収まって今や短パン、Tシャツでは肌寒く感じています。しばらく首都圏に行っていたうちのオバはんが、帰るなり「あっちは蒸し暑かった」とこぼしていました。西も荒れているし、どうにもならない日々ですね。早く、爽やかな秋晴れになって欲しいものです...
街の本屋さん
椎名誠「あやしい探検隊 台湾ニワトリ島乱入」を読んで
何やらあやしい本を読んだ。シリーズものらしく「あやしい探検隊」と名の付く本はすでに10冊を超えているようだ。豊富なラインナップだが、椎名誠の本を読むのはたぶん初めてだと思う。旅行記風だが、旅先は1箇所で探検どころか破天荒仲間の合宿風景を描いた顛末記で、面白おかしいエピソードのオンパレードだ。読んでいて楽しいが、読後の充足感や印象に残る内容があまりなく、何を書いた本なのか目的や主張の見えない本だった。





