今日は首都圏でも冷え込んだようですが、ここ安曇野は最低気温が3.2℃、最高で6.7℃とこの時期らしい気温になってきました。朝方、周辺を見渡すと、麓の山もうっすら雪化粧です。写真は窓越しに撮った風景で、たぶん今シーズンの初雪だと思います。
今日はうちのオバはんと年1の健診に、松本のA病院に行ってきました。年々おっくうになってきましたが、特にバリウムは鬼門で、体内への大量投与のせいか午後はゼッ不調で半日ふせっていました。オバはんも調子悪く、今日は健康のための不健康日でした。
野山は初雪?
スパゲティ小説? The Goldfinch
スパゲティー小説という言葉をご存知でしょうか。最近読んだ村上春樹の本に出てきましたが、これは村上さんの造語でスパゲティーを茹でながらもつい手にとってしまう小説という意味だそうです。夢中になって一気読みしてしまう小説の村上春樹がNo.1に挙げた小説が題記のものでした。何やらまだ和訳がないとのことですが、一念発起して試読してみることにしました。安曇野の図書館にはないので、Amazonで購入することにし、中古品を選ぶと本体価格が¥865、送料¥257の計¥1,122でした。納期が最大で2週間となっていて気長に待つことにしたところ、注文してからすぐに発送した旨のメールがありました。ところが、発送地がロンドンなのです。なるほど然りです。11月10日に注文し、現地からの直送便で結局20日に届きました。便利になったものですね。そして意外に送料も安い!でも、注文してからじっと待つのもシャクなので、あれこれ検索したところ、安曇野市の図書館が提携している信州大学の蔵書にこれがあることが分かり、貸出し依頼したところ5日間を経過して何と入手した日は購入本の到着日でした。ということで、今、わが家にはThe Goldfinchが2冊あります。2冊あっても2倍速で読めるわけではなく、手にした本がLongmanの英英辞典よりもカサがあって、果たしてパスタならぬうどんを茹でる間も読むことができるか、とても不安です。
CDコンサート「SPレコード原盤によるモーツァルト伝説の録音」
松本市のキッセイ文化ホールで開かれた掲題のコンサートに行ってきました。入場無料ながら事前に電話予約が必要で、定員60名の席が全て埋まりました。掲題のCDが最近、完成したのを記念して、オーディオセットでその一部を視聴する会です。本CDはSP時代の伝説的な名録音を最新技術を駆使してCD化したもので、3巻構成の最終巻が今月発売されたようです。総合司会はこのCDを企画編集した新(あたらし)忠篤さんで、音楽プロデュース関係では執筆などでも有名な方で、今回制作時の苦労やSP原盤の逸話など貴重な話が聞けました。このCDを最新のオーディオで聴くと、SP録音特有のサージ音がいかにも時代めいた雰囲気を満たし、高音に伸びた響きとはつらつとした音の拡がりが当時の演奏を彷彿させて、何とも心地よく楽しめました。印象深かったのは、新氏の解説も相まって
- 大作曲家のリヒャルト・シュトラウスがベルフィルを指揮した「交響曲40番」は88年前の演奏で、今の演奏にはない古さと独特の哀愁を感じた。小林秀雄が執筆して有名となった「モオツァルト」はこのSPを聴いたことに因るものらしい。
- 最後に聴いた「モーツァルトの子守歌」はモーツァルト作曲ではなく、フリースと言う人の曲であることを今日初めて知って、目から鱗になった。ましてや、戦前の日本で最も売れたクラシックのSPレコードがこの子守歌だったとは..。でも、どう聴いても耳タコの「モーツァルトの子守歌」はモーツァルトだ。
このCDコンサートは長野県教育委員会が共催する定期イベントのようで、また次回を楽しみにしたい。
クルミのない、クルミ祭り
今日はうちのオバはんが待ちに待ったクルミ祭りに、会場である東御市の道の駅に行ってきました。オバはんの行動計画で、まずは早朝6時に出発して軽井沢で朝食と出かけたのですが、一般道で山越えし立科町あたりで道に迷ったため、予定した星野リゾートのベーカリーに到着したのは9時近くになりました。ちょっと遅めの朝食になったので、ついでにスーパーで買い物をしてから帰路の東御市にある「雷電・道の駅」に立ち寄りました。否、立ち寄りではなくここが本日の目的地です。クルミ生産量日本一を誇る東御市が出荷シーズンの始まるこの時期に毎年、クルミ祭りを開催しています。クルミ入りのパンやケーキ作りに余念のないオバはんはここぞとばかりに殻付きの大きなクルミを買うのを楽しみにしてきました。ところがです、祭りの花形の「クルミの直売」が人気で売り切れなのです。店長に問い合わせたところ、店オープン1時間で売れ切れ、午後の品は何時に入荷するのも分からない、と言うのです。周りの客も騒然としていて、インターネットで注文したらどうなると聞くと、「もう350人以上の先客があって、これからの注文のお届けはどう見ても1ヶ月以上先になる」とどちらが客か分からない高飛車に恐れ入りました。然らば、近くの産直にでも行って見ようかと祭り担当者に確認したところ、まずはどこに行っても今日は手に入らないだろう、祭り初日の昨日も買いそびれた客で大変でしたとの、弁。だったら「クルミのないクルミ祭りなんだね」と捨て台詞して立ち去りました。1年がかりで待った純国産の「クルミ」が幻の彼方で、オバはんはいつになく元気がありませんでした。
村上春樹「村上さんのところ」を読んで
前回に続き、またまた柔らかい本を読んだ。内容はと言うと、「世界中から届いた3万7465通のメールを、たったひとりで完全読破し、せつせつと書き連ねた3716の回答から、笑って泣いて考えさせられる473の問答を厳選した愛蔵版」とある。どうやら期間限定で村上春樹へのメール問合せを行ったところ、17週の期間中に来たメールが3万通以上で、これをご本人が全て目を通し、その中で回答したものを抜粋したらしい。厳選したとは言え、中身は多岐に渡った何でもありきの様相で、春樹ファンクラブと言った感じだ。それにしても世界的著名な作家がこうしたイベントを精力的にこなすバイタリティには驚く。個々の回答を読むにつけ、およそ村上春樹がどのような個性の持ち主なのかを垣間見た気がした。印象に残ったのは、深刻なものよりもナンセンス的なもので、例えば、
問)作家以外でやってみたいなと思う職業はありますか?
回答)僕は「スター・ウォーズ」のチューバッカみたいな仕事をしたいなと前から思っています。ハリソン・フォードの隣で「ウォー」とか「ムオコォー」とか叫びながら、帝国軍とバシバシ戦う。あの人、たぶん確定申告とかしてないですよね。いいなあ。楽しそうだ。
流石、作家の感覚に脱帽!
myピアノlesson, K545(その7)
ピアノ練習の課題曲、モーツァルトK545「第1楽章」のシリーズ投稿も2ヶ月ぶりです。気が向いてはポロポロと練習しているのですが、この2ヶ月はさほど進展もせず、なんとなく漫然とやっている感じです。進捗は前回から少しスピードアップして師匠のCD音源を170%スピードダウンした以下のものを標準にしています。体を揺すって拍子を取りながら、やっとこのスピードに慣れてきました。
少し欲をかいて、以下の150%スピードにチャレンジ中ですが、上の標準からちょっと変わっただけて、左手が悲鳴をあげています。我流でここまできましたが、もう限界なのかもしれません。まあ、期限は無期限なのでもう少し頑張ってみます。
テレビ番組から
先週11月14日(土)に放映されたグレートトラバース2を録画して、今日見ました。今回は第4集の「秋、日本アルプス大縦断」と題して北アルプスの途中までが収録されていました。予告では最後が針ノ木岳だったのですが、これは次回に持ち越されたようです。写真はテレビの1画面をカメラで撮影したもので、たぶん常念小屋の脇から北を眺めた風景だと思います。左に槍ヶ岳、右はこれから向かう大天井岳の手前にある横通(よことおし)岳ですね。実は去年、常念岳に登った時の記憶が蘇りました。この先、北ア表銀座ルートの終点は燕岳で、これも懐かしく思い出しました。今年登った、針ノ木岳は未収録で次回の楽しみにしています。近場の風景が全国放映されるのも、ちょっと気持ちがいいですね。
ついでに、朝日放送系の土曜午後6時「人生の楽園」で今週の11/21は安曇野のカフェが放映されるとのことです。ご興味ある方はご覧あるいは録画してみてください。
五木寛之「歌の旅びと」を読んで
今回は少し柔らかい本を読んだ。NHKラジオ深夜便の月刊誌に掲載された4年分のものを集めたもので、上下巻で全都道府県+横浜の合わせて48話が載っている。売れっ子作家とは言え昭和一桁生まれで、全国津々浦々を旅し各県別に記したバイタリティには頭が下がる。無名時代の若い頃のことから高倉健を偲ぶ昨今の話など、時を超えあまねく大地を背景に一世を風靡した歌を交えた話にしばしの愉悦を楽しんだ。歌の多くは忘れていたり知らない曲もあって、頻繁にYouTubeで検索し再生音を聴きながらの読書を味わった。印象深かったのは画一民族の日本人ながら、地域に住む人々には県民性など、れっきとした差が今だあって、このグローバルな世界でもそのユニークさが一向に埋まらず存続し続けていることに驚き、また存続することの大切さをあらためて感じた。
常緑ヤマボウシも落葉
今日も昨日と同様に温かな1日で、最高気温は20℃近くになりました。何やら今日は高温注意報が出そうな勢いだと近所の人が言ってました。気象予報で霜などが出そうな時に聞く低温注意報は馴染みがありますが、反対の高温注意報もあるんだそうです。時期外れの高温で農作物に影響を与えるようなケースの時に使うようです。そう言えば、我が菜園で先日植えた玉ねぎの苗が虫に食われる被害が出ました。どうやら、このところの暖かさで虫が死ぬどころか逆に、元気を出しているようです。今年の11月は確かに異常のようです。例年では庭の芝も枯れだすのに、まだ青々しています。我が家の庭先にある常緑ヤマボウシもおかしな状態です。例年では春先に葉が新陳代謝で赤く落葉して新しい葉に置き換わるのに、今年はこの11月に早まって落葉の真っ最中です。写真に撮ってみましたが、半分以上が既に落葉しました。今年は10月初旬が寒くて零下になった日もあり、おそらくこれを冬場を思い、今頃の小春日和を春到来と錯覚しているに違いありません。何ともいとも簡単に騙された我が家のヤマボウシですが、うちのオバはんは「騙されやすいのはアンタだけではなかった、ライラックと言いヤマボウシまで..」としきりにボヤいていました。