復興支援ソング「花は咲く」

20150312昨日のブログで紹介したコンサートで最後に歌われた題記の曲に思いが巡りました。震災記念日の昨日から遅ればせながらの投稿です。この曲は震災1年目に復興支援ソングとして誕生しました。NHKのプロジェクトとして、復興支援のために東北地方の著名人を集めてプロモーションビデオが制作されたのです。この歌は死者と生者とが歌い交わしていて、歌い手の一方は亡くなった人があの世から現世を見つめて歌い、そして生き残った人が亡くなった人を偲んで歌いかけているのだそうです。作詞の岩井俊二さんはこう語っています。

「難しい仕事でした。さてどうしたものかと思案する中、被災した石巻の先輩が語ってくれた言葉を思い出しました。『僕らが聞ける話というのは生き残った人間の話で、死んでいった人間たちの体験は聞くことができない』。生き残った人たちですら、亡くなった人たちの苦しみや無念は想像するしかないのだと。亡くなった人たち、生き残った人たち、あの震災を遠くから心配していた人たち、3・11から今に至るまで、それぞれが一体どんな思いをしているのか、数行ではとても描きようもない想いの、せめて僅かな片鱗でも書き留めることができたら、という想いで書きました」

この曲はYouTubeで種々菜々の如くあまたの登録がされていて、前回の「ふるさと」に倣って私の心に残った曲を5つ選んでみました。画像をクリックして見てください、選んだ理由を添えました。先日のブログで、ベートーベン「英雄」の聴き比べを投稿しましたが、この曲もそれぞれの味わいがあります。是非、クリックして聴き比べてみてください。このところ、「音楽」の投稿が多い日々でした。

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バチカンより「祈りのレクイエム」日本公演2015

20150311今日は東日本大震災から丸4年。朝から各テレビ局の特集番組が放映されました。その中で、WOWOWの題記の無料放送があって、これを視聴しました。ロッシーニ歌劇場管弦楽団が震災の慰霊と支援に初来日してのコンサートです。ロッシーニのオペラをはじめ、トリはモーツァルトの鎮魂歌「レクイエム」に至るまで3時間を超える生演奏でした。写真はステージのバックに陣取った私設合唱団が最後のアンコールに復興支援歌「花は咲く」を歌った瞬間を写したテレビ画面です。大合唱団がしみじみと万感を込めて歌い上げた表情がとても印象的で、この曲が一番よかったかなあ ...。

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ピアノタッチ

最近、図書館から借りたピアノの本にはまっています。昨日のブログで触れたショパンですが、読んでいる本によると、ショパンはのばした指で弾いていたようで、当時では異例でした。ピアノは指先を曲げて弾くのが伝統的ですが、今やのばした指使いで弾くピアニストが増えていることを知りました。ショパンの早いパッセージなどを弾くには指を伸ばして弾いた方がよいとのことです。昨日の悩みの解消法になるか、これから試してみることにしました。写真は「のばした指」と「曲げた指」との差をYouTubeの例で示したものです。両者の何とも巧みな指使いにタダ、ただ脱帽です。以下画像をクリックして、ご視聴ください。

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停滞するピアノ

20150309昨年12月のブログでショパンのピアノ練習に手こずっている旨の投稿をしました。その後もこの曲の練習に明け暮れているのですが、ゴールはまだ遠いこと、もう1年になろうとしています。この課題曲はショパン・ノクターンNo.21遺作で、手持ちのCDを収録して先生にしていますが、全く同じ演奏がYouTubeに公開されていることを最近知りました。状況として、このCD演奏のスピードを150%(1.5倍低速)に落として何とか弾くことまで到達しました。このスピードでは何とも遅いので、ゴール目標は125%スピード(トータル3分43秒)での演奏を目指しています。もう1歩のところなのですが、例の以下のパートが全くお手上げで困っています。

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このパートを収録した150%スピードのものは以下で、

125%スピードのものは以下です。

両者の演奏時間は150%が23秒、125%が19秒で、その差はわずか4秒です。パート最後の14連符は何とかなるのですが、途中の11連符が鬼門で、150%では弾けても125%では歯が立たないのです。どうしたことか、この数ヶ月停滞したままです。たいして高速には思えないのですが、小さな手を一杯に開いて3オクターブのジェットコースターを滑り落ちるように弾くにはもう限界なのでしょうか。何とかならないかなあ〜、とぼやくことしきり...。

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ベートーベン、交響曲第3番「英雄」

うちのオバはんがここしばらく留守していて、このところ我が家は音楽三昧の日々です。今日は題記のCDを聴き比べました。この曲はあまり手持ちのCDがないのですが、以下独断で寸評しました。

20150308-1★★★★
チェルビダッケ、ミュンヘンフィル
録音:1987年4月12,13日
大御所の朗々とした響きはブルックナーを彷彿する。素晴らしいハーモニーで落ち着いた雰囲気で聴ける。

 

20150308-2

★★★
テンシュテット、ロンドン響
録音:1991年9月26,10月3日
オーソドックスで期待を裏切らないかわりにハッとする驚きなし。弦楽の響きが強く軽いノリのあるタッチで重厚さがない。

 

20150308-3

★★
クレンペラー、フィルハーモニア響
録音:1960年5月29日
音の拡がりがなくモノトーンで寂しく、昔のポータブルプレーヤで聴くような感じ。演奏も暗くて渋く、葬送的なイメージ。

 

20150308-4

★★★★
カラヤン、ベルリンフィル
録音:1976年5月
歯切れがよく、華麗で美しい音楽。小気味良いテンポと相まって、音に厚みがあって細部をよく聴かせてくれる。

 

20150308-5

★★★★
小沢征爾、サイトウキネンオーケストラ
録音:1997年4月
軽くなく、重くもない中庸的なバランス。明るくテンポがあり、整ったハーモニーは気持ちがよい。

 

20150308-6★★★★★(一番のお気に入り)
ワルター、コロンビア響
録音:1958年1月20,23,25日
ダイナミックレンジが広く、ど迫力な演奏。全体スケールの大きさと高揚感で興奮する英雄。

 

いやぁ〜大音響の中、何とも疲れた1日でした。しばらく、「英雄」はいいかな...。

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J1開幕、松本山雅は?

20150307本日3月7日、J1サッカーが開幕しました。今年初めてJ1昇格した松本山雅(やまが)は名古屋グランパスと対戦して、3−3のドローでした。試合はNHK総合で実況放送され、テレビに釘付けとなりました。残り10分まで、山雅は3−1でリードしていましたが、惜しいドローです。今年はあのガンバ大阪や鹿島アントラーズも松本に来ます。松本も今や全国区で、安曇野はその奥座敷かな...。

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桜咲く

20150306「梅は咲いーたか、桜はまっだかいな〜」の順なのでしょうが、「いやぁ〜、もう咲きました!」と、我が家では外の梅よりも早く桜が咲いたのです。ご近所さんから頂戴した吉野の桜で、硬いつぼみの枝を家の片隅に飾ったところ、早1日での開花です。何とも華やいだ雰囲気で、つい冒頭のどどいつを口ずさんでしまいました。でも、古歌の「さくらさくら」よりも今はどどいつの気分です。いよいよ、春だあ〜 ...

*)久しぶりに帰宅したオバはんのコメントで、3/11一部修正しました。

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今年の外気温

このところすっかり春めいてきた安曇野ですが、気温の推移はどうなのか、気象庁のローカルデータからグラフを作って見ました。下図は安曇野・穂高の今年1月から今日まで、日毎の最高・平均・最低気温をプロットしたものです。2月の中旬あたりから各温度とも徐々に上がってきているのが分かります。各月の最高・平均・最低気温の平均値も算出してみました。3月はまだ4日間のデータですが、1月〜3月で最高気温が 3.1〜7.7℃ (Δ4.6)、平均気温が -1.6〜2.6℃ (Δ4.2)、最低気温が -6.0〜−0.8℃ (Δ5.2)と各々4、5℃ほど上がりました。これから更に上がり、本格的な春を迎えるのでしょう。

20150305冬来たりならば、春遠からじ 浮き世の幸せ
春来たりならば、冬も遠からじ 極楽トンボのスキーヤー

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筒井康隆「旅のラルゴ」を読んで

20150304筒井康隆のプロフィールは小説家、劇作家、俳優と多岐に渡る。顔を見ればあの人か、と私を含め多くの人は気付くだろう。彼の作品を今まで読んだことがなく、今回初めて幾多の作品の中から1986年作の題記の本を読んだ。現実とは一線を画した世界を旅し、数奇な生涯を送る男を描いている。私ながら思うに「人生は旅なり」「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る(芭蕉)」「そこまでやるか、男のロマン」と力んでしまう。作中に展開する不可思議な世界は奇抜で変化に富み、読み進むのも楽しい。旅に憑かれた男の旅することの闊達な息吹がそこここに溢れ、久方ぶりに快読できた。

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今日は白馬コルチナ

20150303今日はひな祭り日、とは違ってここ安曇野は旧暦の1ヶ月遅れのようです。長野は桃の節句にはまだ早いのでしょう。でも、スキーシーズンはそろそろ終わろうとしています。前置きが長くなりましたが、今日はうちのオバはんと白馬コルチナに行ってきました。道路は空いていて、午前7時に出発して8時10分には現地に着き、8時半のリフトに一番乗りしました。写真は朝一のピステンに誰も滑っていない風景です。おそらく、コルチナは今シーズン最後となるでしょう。朝のうちは日差しもありましたが、終日曇りながら高曇りで山はよく見えました。風景は春めいてきたものの、日中の気温は上がらず、まずまず良好な滑り心地でした。過ぎ去る冬が愛おしく、何となく寂しい感のこの頃です。

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