直木賞の2014年上期は黒川博行の「疫病神シリーズ」最新作が受賞したが、その時読んだ心地よさを思い出し、このシリーズものに興味を覚えて前作でシリーズ第四弾の「螻蛄(けら)」を読んだ。主人公二人の丁々発止のやりとりは小気味よく、読みやすさはバツグン。悪と対峙する社会派ハードボイルドと言えば聞こえはよいが、中身はひたすら金・カネに執着する主人公に嫌悪感も覚える。本作、そして前に読んだ直木賞受賞作と言い、大衆娯楽に徹した文体は馴染めるものの、何か希薄さばかりが目立って得るものがないのも然りだ。シリーズ、他のタイトルも大同小異と思われ、これを最後にしたい。
黒川博行「螻蛄」を読んで
盛況の鹿島槍スキー場
一昨日からの3日目は鹿島槍スキー場です。昨夜、到着した娘とその友人を入れて総勢5人で出かけました。ファットなスキー板にして心配した車のスキーキャリアにスキー3つ、ボード2つがぴったりに収まり、5人乗りのわが車も荷台はまだ余裕です。そして、出かけた朝8時の安曇野は氷点下9℃とゲレンデ並みの寒さです。でも快晴、無風のこの上ない日和に皆、テンションは上がりっぱなし。このテンション、私たちばかりか地域全体までに広がったか、スキー場の賑わいは凄まじくリフトは軒並み5〜10分の待ち状況でした。トイレまでもが大盛況です。写真は朝一番に撮った山風景で左に爺ヶ岳、右に鹿島槍ヶ岳が紺碧の空に映えてました。終日、冬山の勇姿を眺めてのルンルン・クルージングでした。ひょっとして、今年最後のスキーかな..。
栂池スキー場は子供でいっぱい
これから盛況の岩岳スキー場
メリークリスマス
今朝は昨夜来の小雪で外はうっすらと雪化粧しました。そんな風情を写真に撮って文字装飾しました。今は雪も上がって薄日もさし、雪も溶けてしまいました。図書館のクリスマス・イベントで飾ってあった右の本を借りて読みました。仏ではよく知れた至宝の本のようです。国民性の違いからか、とても難解で仏文化を知らないととてもついていけない本でした。さしずめ、日本の侍を知らずに赤穂浪士の仇討ちを理解しようとするが如くでした。先月から3冊目の海外ミステリーを味わいましたが、しばらくは海外物は小休止して日本の書物に戻ろうと思います。それでは、
メリー・クリスマス!
マイPhotoカレンダー、2015
今日はクリスマス・イブ。都市圏ではさぞ賑やかでしょう。ここ安曇野はいつも通りの静かさです。先日のブログで同じ団地内に住む先輩が作成販売しているカレンダーをご紹介しました。その写真のクオリティや商品の完成度には足元にも及びませんが、わが写真アルバムの中からピックアップして、我流の2015年版カレンダーを作ってみました。卓上サイズで印刷しやすい2L (178X127mm) の大きさにしました。右の写真は各月を一同に集めたものです。市販の2L印画紙に印刷し、百均ショップで買った写真フレームに入れたところ12枚がピッタシに収納されました。作成したオリジナルは70MBのAdobe Illustrator ファイルですが、これを圧縮して5MBのpdfファイルに変換しました。このファイルを印刷してもオリジナルからのものとそう変わらない出来栄えでした。クリスマス・プレゼントではありませんが、ここに掲載しましたのでご自由にお使いください。
カテゴリー: IT/PC/HP関連
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畑の白菜たち
J.ディケール「ハリー・クバート事件」を読んで
先月、海外推理小説「カッコウの呼び声」にハマった延長で、題記の本を読んだ。欧州200万部超のベストセラーの言葉に惹かれ、図書館・新刊コーナーから借り出した。ずっと以前の失踪事件について何度も過去・現在を行き来するストーリ展開で、複雑な構成に冗長な部分も目立った。読む量には不足なく、二転三転して最後のどんでん返しはいつものパターンながら、まあまあ楽しめた。それにしても、日本では刑事訴訟の時効は25年だったはずで、この本の33年前の事件は何かしっくりこないのだが..。
クリスマス・コンサート
昨日ブログの駅スタンプとは何ら関係がないですが、昨日は東京駅の100周年・記念スイカの販売で客が殺到し、あわや暴動騒ぎとなる事態だったようです。その点、田舎は平穏そのもの。本日は図書館脇にあるホールで開かれたクリスマス・コンサートに行ってきました。地元出身の若手音楽家による独唱、ピアノ連弾、グラスハーモニカの演奏です。200人定員の会場が満席の盛り上がりでとても暑く、外の雪も溶けきってホワイトクリスマスのコンサートとはなりませんでした。