何やら外から、”Trick or treat!” と可愛らしい叫び声が聞こえ、ドアを開けるとそこには..。本日、わが団地には一足早く、ハロウィンの子供達がやってきました。着飾ったコスチームを見てやってください。勿論、我が家では丁重なおもてなしをしました。うーん、実は私はカボチャが大の苦手なのです。期せずカボチャ・ランタンを思い出しましたが、きょうは可愛さに免じて、まあいいか!
合唱団「まい」、定期演奏会
10/13(日)、松本市音楽文化ホールで開催された題記の演奏会に行ってきました。合唱団は伊那市にあるアマチュア集団で、当日は17名の団員からなる小編成でしたが、国内の合唱コンクールでも金賞を数多く受賞する実力派です。日頃から合唱コンサートに出かける頻度が少なく、かつ今回のプログラム曲は全て聴いたことがなくて耳がこなれていませんが、演奏を聴いてまずレベルの高さに驚きました。各人一人一人の声が聞き取れるくらい、その声量と安定した発声で見事なハーモニーでした。ご近所さんから招待券を頂いた時に聞いた、かなりの実力派であることを正に感じました。ピアノやオルガンの伴奏や伴奏なしの各曲目ともそれぞれのよさが充分に伝わってくる演奏会でした。初めて行ったコンサートホールですが、音響効果がすばらしく700人収容レベルも丁度、手頃といった感じでした。この日は大町市でも同じ時間帯にモーツァルトの「レクイエム」があって、そちらにも惹かれました。長野県の合唱熱は高いですね。
爺ヶ岳・蓮華岳は初冠雪
今朝はぐっと冷え込みました。昨日までのTシャツ、短パンの軽装に変えて着込んで自転車ででかけたものの、風を切ると寒さが身にしみる早朝でした。遠くに目をやると、北アルプスの白馬山系には雪が観察されました。白馬岳などは1ヶ月ほど前には既に初冠雪があったと聞きますが、爺ヶ岳・蓮華岳は今シーズン初めての雪だと思います。近場のいつもの場所で撮影した写真と動画をご覧下さい。画像をクリックした拡大写真で中央左が蓮華岳、中央から右の一番目の山が爺ヶ岳、そして少し雲がかかっていますが鹿島槍や白馬3山と連なります。動画は思い切って圧縮比を高めて20MB以下のファイルにしました。低画質で恐縮ですが、雰囲気を味わってみて下さい。
今年、最後の芝刈り
今週は異状気象で、最低気温が例年の最高気温ほどの陽気でしたが、明日からは一転、ぐっと冷え込んで県下の全エリアで霜注意報が出るあり様です。先日、メンテナンス契約している芝屋さんがやってきて、そろそろ最後の芝刈りをやるよう言われました。春から月、2〜3回のペースで芝を刈ってきましたが、本日、最後の芝刈りをしました。芝もこれからは成長せず、青々とした状態から次第に枯れてきて、いよいよ冬支度の時期となりました。秋は駆け足で過ぎ去ろうとしています。
ナゾの渡り鳥?
安曇野に越してきて、そろそろ2年になります。それぞれの季節でいろんな場面に出くわしましたが、本日は野鳥の集団に驚きました。前の投稿では庭番の鳥を紹介しましたが、これは今だ忠実に毎日が如く精勤しています。他にも雀やカラス、トンビなどはひっきりなしに飛び交っていますが、本日の鳥は異様でした。集団の鳴き声は凄まじく、これで気付きました。まるで、ヒッチコックの映画が如くの迫力で、しばし我を忘れました。と言いつつ、慌てて写真撮影もしましたので、4ショットの様子をご覧下さい。
紅葉の焼岳2013
10/8(火)、紅葉見物を兼ねて日本百名山の焼岳(2455m)に3人で登りました。自宅の安曇野を午前5時に出発し、中の湯温泉の登山口から日帰り往復し、登山口近くの温泉で汗を流して午後3時半に帰宅しました。天候に恵まれ、山頂では眼前の穂高連峰をはじめ槍ヶ岳他の北アルプス、北岳や甲斐駒の南アルプス、中央アルプス、乗鞍岳、白山など360度の大パノラマでした。今回の登山は何と言っても、紅葉の秋です。上高地は今が見頃で、本日正に紅葉のピークを満喫しました。緑の笹のビロード地にナナカマドの深紅とダケカンバの黄が映え、青い空と秋雲に調和して何とも自然が織りなす造形美に興奮し、感謝した1日でした。スナップ写真(40枚)と中腹での紅葉模様の動画をWeb公開しましたので、ご覧ください。
コース:【距離】往復7.2km 【標高差】870m
コースタイム:6:35登山口発 9:35焼岳山頂10:40 13:00登山口着
読書の秋 – 芥川賞
今年下期の芥川賞は7月に発表されたが、図書館で手にするチャンスを逸し今になって読んだ。前回の受賞作は75歳の新人として話題を呼んだ作品だが、これは全文横書きのカナ文字主体でどうやっても馴染めず途中放棄した。今回は読んだもののとても印象が薄く、前々回受賞作の「冥土めぐり」と言い、昨今の受賞作には不満が残る。かつての受賞作では感動したり、衝撃を受けたり、さすが純文学の真骨頂に触れることができた、否そんな気がした。そこで最も印象に残った昔の受賞作を週末にかけて読んでみた。芥川賞いま昔の感じたところを下記する。
藤野可織の「爪と目」は「あなと」を連呼した二人称スタイルの文体で3歳の女の子で始まる「わたし」との共同生活をつぶさに観察しながら淡々と語っている。最後にして、ホラー趣味のくだりがタイトルの「爪と目」に結び付く。ホラー嫌いの私にとって、この不気味な小説は単なる奇をてらったものとしか思えなかった。たぶん、私には読解力が欠けているのだろうが..。
柴田翔の「されどわれらが日々」は1964年芥川賞受賞作で、60〜70年代の若者にバイブルとなった青春文学の傑作と言われた。40数年前の学生時代に読んだ時にはとてもショックで、自身に照らせ合わせてこれから社会人として巣立つことの怖さと同時に、一陣の希望めいた光も感じたように記憶している。昨今、読み直してみて、まず内容のほとんどを忘れていたことに驚いた。噛みしめて読み返すうちに、断片的に鮮明な場面に遭遇して自身の青春時代とダブった。今日では、全学連闘争の時代を背景にした過去の青春物語、との評があるが、私にとって、いつの時代でも青春には苦く不安で辛い日々があり、悶々とした告白に時代を越えた共感を覚えた。
純文学を競う芥川賞とは言え、最近では世相や時代背景に左右されている感が否めない。今昔を単なる2作品で比較してみたが、心にしみる文学がもっと創出されることを期待している。私自身が年老いた古い考えを抱く偏屈者かも知れないが..。
わが菜園の近況
2013秋、コンサートもたけなわ
この安曇野にも芸術の秋がやってきました。先日のコンサートに引き続き、本日は昼と夜の部のコンサートに行ってきました。昼の部はよく行く中央図書館のロビーでサクソフォン・クァルテットのコンサートがありました。アマですが、全国アンサンブル・コンテストで金賞を2回も受賞したこともある強者で、クラシックから軽音楽までのレパートリーをこ1時間楽しみました。さすが生演奏、目と鼻の先で繰り広げられた迫力あるサウンドに酔いしれました。夜の部は自宅から6Kmほど離れた豊科公民館で開催された(企業協賛で売上は地元教育費に寄付)ヴァイオリン・リサイタルです。元N響コンサートマスター・徳永氏のヴァイオリンとピアノ合奏で超絶技巧曲の数々を楽しみました。特に、いつかは聴きたいと思っていたバッハの無伴奏ヴィオリン・パルティータ「シャコンヌ」の生演奏を聞くことができました。一見、色褪せた風情の公民館ですが、演奏者自らが褒めていた会場ホールの音響効果と相まってヴァイオリンの弦が奏でるppからsfまでの音色が隅々まで鳴り響き、圧巻の演奏でした。およそ700名ほどのホールが超満員の盛況で、帰りしなにご婦人のご一行が「今年も堪能できたね、最後のサンサーンスは最高だった」などと会話も弾んでいました。(ウーン、地方にしては文化レベルが高い!)本日、昼には近場のホールでベートーヴェンのピアノソナタ・コンサートもあってハシゴしようか迷いましたが、こちらは断念しました。これからも目白押しで、生演奏にうずくこの頃です。
読書の秋 – 推理小説
読書の秋もたけなわで、ここ1ヶ月に6冊ほど読んだ。うち、4冊が推理小説。文藝春秋2013年春・特別号「東西ミステリーベスト100」にリストされた中からミーハーぽく上位中心の4作品を選んだ。感想を下記する。
【その1】国内第1位の横溝正史「獄門島」は名探偵、金田一耕助シリーズの2作目で1948年完成作。その後に映画化もされたが、前知識なしに初めて読んだ。瀬戸内海の孤島で、網元として君臨する権力者一族の三姉妹が殺害され名探偵がナゾ解きをするものだが、巧妙な伏線、奇抜なトリック、意外な犯人と最後のオチ。さすがに日本を代表する秀作であった。
【その2】その1の延長上で名探偵、金田一耕助が初めて登場する作品、「本陣殺人事件」を続けて読んだ。終戦直後の1946年作。金田一が初めて探偵として挑む密室殺人事件。そこには地方の由緒ある家柄に絡んだ殺戮を鋭い洞察力で暴いた探偵物の初作で、横溝正史“ワールド”誕生のオリジン的な秀作。名物警部も登場して、金田一シリーズの初々しさを感じた。これも映画化された。
【その3】ベスト100リストで国内第5位の宮部みゆき「火車」(1992年作)を読んだ。恵まれない境遇だった女性が他人になりすます背景に事件が絡み、休職中の刑事が活躍するストーリ。よくある殺人事件の様相とは赴きが異なる。推理小説と言うよりか、事件簿のような感覚でエログロとは異なる透き通った怖い感触を覚えた。10傑入りに相応しい秀作。映画化はストーリ展開の結末から到底、無理と思っていたところ、韓国で映画化し、観客動員200万人を超える大ヒットを記録したとのこと。原作とはかなり異なる映像化とも思われる。
【その4】ベスト100第8位の綾辻行人 「 十角館の殺人 」(1987年作)を読んだ。日本のミステリー界に大きな影響を与え、新本格ブームを巻き起こしたとされる。何ゆえ、新本格と言われるようになったか不勉強で分からないが、小説の構成に目新しさが挙げられる。殺戮現場の島と本土の二つの場所でストーリを同時進行させたり、登場人物の名前を推理小説家にちなんだニックネームで記したり、探偵が最後に謎解きをするのではなく、犯人が述懐するあたりに面白さを感じた。登場人物が次々に殺される展開はアガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』を彷彿させるが、どちらが秀作かは議論が分かれる。連続殺戮が淡々と描かれ、私としては上記3作品の方が好ましい。まあ、10傑入りしてもいいかな、と言った感じだ。こちらは映画化されていない。
推理小説は以前より海外物には馴染みがあったが、国内物はどことなく陰湿で暗いイメージがあって今まであまり興味を覚えなかった。今回、4冊程読んでみると、どうして面白く集中して読む気力が出てきた。秋の夜長、次は何を読もうか思案している。と言っても、今借りている数冊は別物だが...。