芥川賞作家の題記の本を読んだ。この種の本で音楽関係ではない人が書いたものを読むのは久しい。ショパンについて、音楽専門家の視点からではない捉え方をしていて新鮮さを覚えた。中でも驚いたことを2つほど挙げると、まずショパンの時代の19世紀のパリでは浴室を備えた家はほとんどなく、風呂は出前の出張サービスが主流だったようだ。「お金持ちの間では、入浴の習慣が徐々に広まりつつあったが、それでも多くて月に一回、地方などでは一生に一度も風呂に入らない人がたくさんいた」と、風呂好きの日本人には信じられないことが記されていた。まあ、街に銭湯などがなければ、そうなるかも知れない。その点、日本は天国だ。
もう一つはショパンの最高傑作についてだった。筆者がプロアマを問わず多くのショパン・ファンに聞き、筆者を含めて最高傑作に「舟歌」を挙げる人が最も多かったのに驚いた。ブログ人の私に同じ問合わせがあれば、あれもこれもと、とても悩むところだが、少なくとも「舟歌」だけは選から外すことは間違いない。さて、皆さんなら最高傑作に何を選びますか。自身の回答はまた、いずれかの時までに決めたいと思っている。
平野啓一郎「ショパンを嗜む」を読んで
北陸も梅雨明け
芝刈り2日目
2週間刻みの芝刈り
三色ミニトマト
あづみの新進音楽家コンサート
今日はこの夏一番の烈暑で、ここ安曇野も最高37℃に到達した模様です。アスファルト道からの灼熱のかげろうで目も眩む中、愛車を漕いでコンサートに出かけました。外気温が最高の時間帯、こちらのコンサートホールは冷えきった冷蔵庫のようで、Tシャツ1枚では肌寒い思いをしました。ピアノ独奏をはじめ独唱、ヴァイオリンやフルートなどの器楽独奏と全9組の若手による演奏が約2時間続きました。著名な審査員(3名)に加えて、我ら一般客のアンケート用紙の回答で優秀な演奏家が選出されるようで、私も貴重な1票を投じました。自分がピアノに手を染めていることもあって、ピアニスト2名とヴァイオリニスト1名の3人を選んで、規定の欄に埋めました。後日の結果発表を楽しみにしています。まあ、我々一般者は何ら特典は得られませんが、ちょっとした評論家気取りでコンサートを楽しむことができました。めでたし、メデタシ!
北八ヶ岳、低山巡り
本日は烈暑の日本列島。避暑を求めたわけではありませんが、好天を機に北八ヶ岳の低山を周遊する山歩きをしました。久しぶりにうちのオバはんを入れ4人で、午前5時半に安曇野を出発し、高速道路を南下して諏訪インターから北上、麦草峠に行きました。7時過ぎから午後2時半まで、ここを起点に丸山、高見石、中山、にゅう、白駒の池の約10kmを周遊しました。出発点の標高は2120m、最高点の中山が2496mで、標高差はわずか376mのアップダウンと、当初はハイキング程度と思っていました。ところが、沢筋の岩だらけの悪路が連続し、思いのほか苦戦しました。昨年行った近場の蓼科山や金峰山の百名山の方が楽だったような気がします。でも低山とは言え、いずこも2000mを越える高所で、その多くが苔むす森の中は別世界、暑さを感じさせない清々しさでした。帰路には温泉に浸かり、白樺湖から美ヶ原の高原をドライブして帰宅しました。猛暑日は山行きに限る、と思う1日でした。(写真は中山展望台から見た蓼科山)
黒川博行「破門」を読んで
今月のある日、いつもの図書館のおもしろ企画の中に芥川賞・直木賞ノミネート作品を一同に集めたコーナーがあって、展示本を半日ほどかけて、あれこれと斜め読みした。その中でじっくり読んでも面白ろそうな題記の本を借りた。黒川博行の作品を読むのは初めてだが、読中に本作が直木賞を受賞したことを知った。どうやら「疫病神シリーズ」と名のつく最新作のようで、広域暴力団傘下の大阪のヤクザがハードボイルドぽくバタバタと乗り切るアクション小説だった。小気味よいテンポで中だるみもないストーリ展開に翻弄され、一気に読んだ。読後の爽快感はなかったが、世の中の不正・不条理の構造やそこにはびこる人々のエネルギーを垣間みた感がした。この先、このシリーズもののバックデート作を読もうか思案中だ。大衆娯楽過ぎる感もするが...。






