池澤夏樹「双頭の船」/小川洋子「ことり」を読んで

題記2冊の本は何の脈絡もないが、文芸雑誌で話題となった本の中から興味を覚えたものの、図書館の書棚になくて貸出し申込をし、たまたま同時期に手にした書物だ。前後して読み終えたので、以下に概況する。

池澤夏樹は初めて読む作家で、タイトルの「双頭の船」は311大震災の復興をテーマにボランティア船を舞台にした物語。生死を混在させた鎮魂のシーンや、船を増殖させて復興再生を続け、最後は船を独立国家にするか住民投票にかけるなど、荒唐無稽なストーリながら読み手を引きつけて楽しませてくれた。

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小川洋子の作品を読むのは2作目で、タイトルの「ことり」は何とも侘しく切ない老人の一生を綴った物語。主人公である老人の孤独死に始まり、ストーリの山場や活気のある場面はなく、ひたすら平々凡々と暮らした人の痕跡が「つらい」「さみしい」などの感情語句を一切排して、淡々と描かれている。全体の1/3ほどで全容らしきものが見えて、この先どう展開するのか読み進むうちに、平凡の中の非凡さが透けて見え、兄に対する愛や平凡さの中の幸福観が描かれている。「もののあわれ」的なものへの郷愁を覚え、映画化された小川洋子原作「博士の愛した数式」と相通じた感触も加わり、最後まで一気に読み終えた。

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米ナス、できました

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昨年来のわが家の菜園で、米ナスは今年のニューフェイスです。ずっしりと重い実がなりました。重さは270gありました。本日の収穫は写真の通りで、キュウリは昨日の4本から減りました。ミニトマトは本日が雨天なので熟れすぎて実が割れないよう、少し多めに収穫しました。今夜は米ナスのステーキかな?

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「アリア」閑話休題、投票システム替えました

先の投稿でお気に入り曲をフェースブック・スタイル「いいね」の投票を設置しました。簡易ながらやり過ぎのようで、投票が皆無状態です。そこで、本日、投票システムを自前のデータベースに構築しました。

voting添付画像の投票ボックスが開くようにリンク先の頁を更新しましたので、開いたページの左下「あなたが選ぶ人気投票」ボタンから投票のご協力をお願いします。お気軽に1曲だけ選んで「Submit」ボタンをクリックください。Resultsで集計が見れます。

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バッハ「アリア」への挑戦、閑話休題?

scoreタイトル・シリーズでようやっと「アリア」のピアノレッスンを始めたのですが、進展は牛歩の如くでネタ切れです。そこで、今回は挑戦からはさておきの「番外編」です。演奏家が奏でる「アリア」を特集して音楽ギャラリーをリンク先に纏めました。(楽譜はPublic Domainから転用しました)6枚のCDから編集した曲をお聴き下さい。そして、もしよろしければ気に入った演奏に拍手の1票を投じて頂ければ幸いです。各演奏家の人気投票・結果が集計できればと思っています。ブログ人の私は選曲したこともあり、6曲全てに1票を投じました。安直なフェースブックのカウンター設置で恐縮ですが、みなさんも可能であれば、よろしく投票にご協力願います。

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愛車、紹介します

ブログ人の愛車をリンク先にて紹介します。ご笑覧ください。写真は6枚セットです。ビューアー最下部の矢印マークでNextとホップアップ画面のでる部分をクリックして最後までご閲覧ください。(前回の「王ケ鼻」の写真閲覧で操作が分かりにくい旨のクレームがありました。説明不足を反省してます)

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美ヶ原・王ケ鼻に行きました

昨日7/10(水)、山仲間総勢6人で早朝6時に出発し、当初は北アルプスの唐松岳を目指しました。八方尾根・黒菱のリフト乗り場まで行きましたが、あいにく雨天で登坂を諦め、比較的天気のよい南方面に逆戻りし、美ヶ原に行きました。中腹の登山口から王ケ鼻の往復道中をキャプション入りの写真集にしましたので、以下の画像をクリックして、ご覧ください。

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美ヶ原・王ケ鼻のハイキング録

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夏野菜、集合!

安曇野も梅雨が明けました。今日は日中の最高気温が33℃と、とても暑かったです。わが家の菜園もフル稼働で、毎日の食卓は野菜のてんこ盛りです。そんな夏野菜をここに紹介します。写真集のパネルを用意しましたので、以下の画像をクリックしてご覧下さい。

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学徒兵の残した手記を読んで

前回の読書投稿で消化不良気味となり、特攻隊員関係の書物を読みたい旨、記した。最近、靖国神社に行ったのも、遥か以前から読みたいと思っていた「きけわだつみのこえ」と言う学徒兵の手記が根底にあった。この本の75名の手記の中で最も印象の強い「上原良司」と言う人物が安曇野出身で、よく行く図書館では「上原良司」の常設コーナーがあって、関係書物の中から以下の3冊を読んだ。

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「きけわだつみのこえ」(聞け海原の声)は学徒兵の手記を戦後まもなく編纂したもので、戦争を批判しながらも散っていった若者の壮絶な記録である。いずれも戦時中の思想統制や厳しい検閲からすり抜けてかろうじて残された本音の手記で、全国から集めた多くの手記の中から抽出された。手記冒頭の上原良司をはじめ、涙なくして読めない手記の連続であった。手記の多くが共通して戦争や上層部を非難しながらも、特攻隊員を自ら志願し、死にいくことを本望とし誇りとしている。決して生を軽んじて死に急ぐのではなく、父母・家族への深い愛情や思いやりがほとばしっている。この人間味ある思いやりこそが、他人には託せず志願の行為となる様は上原良司の他の2冊から十二分に読み取れる。戦争責任者は学徒の誠実さや可憐さの虚をついて巧みに志願させていて何ともやりきれない。そして世相も苦渋の想いをしながらも、これを黙認した。手記の最後はB・C級戦犯として外地で刑死した学徒の17頁半に渡る述懐である。命令した上司の身代わりになって処刑された学徒の辞世句、「音もなく我より去りしものなれど書きて偲びぬ明日という字を」に涙した。戦争とは狂気であり、どこかで歯車が狂った所産だ。政治も世相も教育も一丸となって狂った方向に向かっていく。昨夏に読んだ「ナチスの知識人部隊」で、少年時代の教育がトラウマとなって、自民族の偏重と敵への恐怖感が募って、他民族の大量虐殺に至った様相を肌で感じた。今は民主主義の平和な時代とも言われるが、教育や民意の歯車が一歩狂えば、悲劇は再び起こりえることを示唆している。

靖国神社は戦争で亡くなった英霊を祀った社で、学徒の手記にも「靖国の神」にならんことを言及しているものが多い。しかし、手記の中では本心からではなく、勇ましさを鼓舞するための当時の流行用語に使っていた感がする。現に複数の手記の中で、「私は靖国ではなく、故郷に葬ってほしい」旨の記述がある。戦犯との合祀問題が取りざたされてきたが、以前の私は分祠すれば、戦争で犠牲になった英霊が泛かばれると思ってきた。しかし今回の読書を通し、私にとっては靖国神社は軍国主義、全体主義を象徴する戦争の社である感を強めた。恒久の平和を念じ、長い読後感想を閉じる。

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入笠(にゅうかさ)山に行きました

newkasa_map一昨日の7/2(火)、中央高速・南諏訪IC付近にある長野県富士見町の入笠山(標高1955m)をハイキングしました。山仲間、総勢6人で朝6時に出発し、約1時間後の7時頃から現地・沢入登山口(標高1450m)より、よく整備されたハイキングコースを歩きました。総距離、約11km、標高差500mをおよそ6時間半ほどで周遊しました。山頂付近は天空の花園とも言われ、いろんな草花を見ることができました。特に9つの花の輪が4段重ねに咲いていたクリンソウは見事でした。お目当てのすずらんは見頃を過ぎていましたが、広大な自生地は見応えがありました。いつもと、し好を変えた写真集を作りましたので画像をクリックしてご覧ください。

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トップページ画像のマイナーチェンジ

本HPのレンタルサーバ会社でブログ・サーバーの定期メンテナンスがありました。そのせいか昨日来、アクセスや更新ができなくなっていましたが、本日午後にようやっと復旧しました。ところで、2週間程前にHPトップページの画像入れ替えをしましたが、評判が今ひとつで、カミさんもこの中華風をなんとかならない、と言ってます。おそらく、中心の漢字文字がそのイメージにしてしまうのだろうと思い、本日、文字装飾を変えてみました。屋根より上はよしとして、家の壁と最下部の道をイメージした部分を試行錯誤、変化させてみました。色づけしたものはおよそ、落ち着きがなくていけません。最後に構造モードのモノクロが一番似合っていると思い、この画像に入れ替えました。新しいトップページをご確認ください。更に奇抜な装飾にすると、本来の「亭」のイメージが無くなってしまうので、このあたりが無難だと思っています。

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