今般の直木賞受賞作を読んだ。ページ総数は220ページで文字もスカスカと、読むのに半日だった。一つ一つが独立した5編の短編集で、いずれも暗く喪失感あふれる人の心の内面を描いている。女流作家らしい気取らず優しく美しい文章で、心理描写や情景描写が巧みだ。ただ、題材が普通で通り一遍な深みのなさを感じた。受賞作として期待していただけに、あまりに平凡過ぎて拍子抜けした。歴代の直木賞ほどの秀逸さはなく、今回の他のノミネート作の方が優れているものがあったと感じた。
窪美澄「夜に星を放つ」を読んで
いろり焼き「はやかわ家」
題記のお店は家から車で5分ほどの所にあって、今まで昼食にはよく出かけていました。本日は初めて夜の部に行ってきました。和食店ですが、夜は居酒屋になるようです。店主の親しみある人柄といろり焼きを中心とした和食の美味しいお店です。今日はアラカルトで選んでみました。どれも美味しく、穴子の天ぷらや金目鯛の兜煮は絶品でした。お酒は和洋酒が一通り揃っていて楽しめます。 安曇野にお越しの際はぜひ寄っていただきたいお店です。
図書館の貸出し予約で..
いつもお世話になっている図書館の貸出しで、とある経験をしました。安曇野の図書館は市内に5か所あるのですが、個別の本の蔵書数はあまり多くなく1〜2冊程度が一般的です。とある本を借りようとスマホで調べたところ、あいにく近場の中央図書館では貸出し中で、他の4カ所の図書館では貸出し可能な状態でした。この本がたまたま全5カ所の図書館で蔵書としてあるので、中央図書館の受け取りではどの図書館から配給されるのか興味が湧いて予約してみました。その状況を見たのが、下の2枚の画像です。左が8/19(金)10時過ぎに予約した時の画像で、その後この状態が続いていました。気になって頻繁にスマホでフォローしたのですが、動きのあったのが8/21(日)の午後で、堀金図書館の蔵書の状況が予約資料となったのが右の画像です。でも、貸出し準備完了のメールは8/21中には来ませんでした。本日8/22(月)は図書館の休館日で、自分が手にできるのは結局、明日以降となりました。金曜に予約して丸5日目の火曜まで待つのはちょっとシンドく、どのみち図書館まで借り受けに出かけるのなら中央図書館以外の所に即日、行けばよかったとも思っています。
碌山美術館、クラウドファンディング
安曇野市穂高にある碌山美術館は1958年に開館し、その建設費用は長野県下の全小中学校の生徒をはじめとする約30万人の寄附によって賄われたという珍しい美術館です。ここ数年、コロナ禍で来客数が落ち込んで運営が厳しくなり、施設の傷みを修繕するのも困難な状況に陥ったとのことです。そこで、安曇野のシンボル「碌山館」を修繕し、次世代に守り繋げるクラウドファンディングのプロジェクトが立ち上がりました。募集期限は今月8月末とのことで、私は本日ネット上で協力支援しました。何やら551人目で、総額17,385,000円になったようです。当初目標をクリアし、現在の目標は1,800万円で、あと一息です。ご賛同され、ご支援の志のある方は以下の画像のリンク先をご覧ください。
河﨑秋子「絞め殺しの樹」を読んで
今般の直木賞候補作のうち3冊目を読んだ。何とも暗い内容の小説だ。2部構成で昭和10年代からの北海道・根室の大地を舞台に親子2代にわたる大河小説。第1部は身寄りのない少女が奉公先で過酷ないじめを受けながらも苦境を脱して保健婦として蘇るが、次々と苦難が襲い不遇な生涯を綴じる。第2部ではその息子が母と同じ境遇で今度は養子となって苦闘の日々を送り、負の連鎖が続く。終盤、運命に立ち向かう強さを見せて一筋の希望が描かれたのが唯一の救いだった。題名の“絞め殺しの樹”とは芯となる木に絡みつき締め付けて最後には枯らしてしまうという意味で、厳しい環境と複雑に絡まった息詰まる人間関係の中で全ての人がつぶしつぶされて生き、そして潰えることをテーマにした物語に感じた。
久しぶりの清々しい朝
今朝はグッと冷え込み最低気温は16.4℃でした。9月中旬の陽気です。朝方の見晴らしは素晴らしく、以下2枚の写真に納めました。この清々しい風景は7月に入ってからは初めてのようで、久しぶりの感じがします。思わず、散歩に出たい衝動に駆られました。
信州では今日から小中学生の始業が始まったようです。夏休みに入るのが遅く終わるのも早いのが信州ならではです。周りの小中学生はすでに気分転換していることでしょう。
Amazon、プライム・ビデオにハマってます
アマゾン、プライム・ビデオのテレビ・ドラマをうちのオバはんとよく見ています。以下の2つのドラマで、いずれも推理物です。左はブラウン神父の謎解きで明かす殺人事件簿、1シーズンに10話ほどトータル8シーズンあります。右は退職デカの事件簿で1シーズン7話ほど計10シーズンとなっています。プライム・ビデオの数あるテレビドラマの中で、この2つを選んだのは制作が英国BBCで米国製とは違った味わいがあります。より詳細は別途、ご紹介したいとも思っています。
深緑野分「スタッフロール」を読んで
これまた第167回直木賞候補の中の一つを読んだ。この作家の本を読むのは2冊目で、前回も直木賞候補作だった。今回も同じように、登場人物が外国人中心だ。1950年代から1970年代にかけてのニューヨークとハリウッドを舞台にした前半、そして後半は2010年代のロンドンのCGスタジオを舞台にしている。第1部と第2部では主人公が変わっているが、通して第1部の主人公が創造した映画のモンスターにまつわるストーリー展開だ。映画に出てくるモンスターの動きは第1部では実際に造形した怪物を特撮で作製し、第2部ではほとんどの映画でCGによるコンピュータアニメになっている。その辺りの映画作りのノウハウが色濃く描かれていて、私自身の趣味と重なって面白く読めた。スタッフロールとは映画の最後に流れるエンドロールで、スタッフ関係者のことを指すらしい。映画のエンドロールは長いもので5分以上、1000人もの名前が連なることもあるのに、重要な部分の造形をしたクリエーターの名前はなかなか載らず、特殊効果の制作会社名に留めることがほとんどのようだ。映画制作の裏方の内情が詳細に描かれ、映画オタクには応えられない程の刺激があると思われる。ただ、月刊雑誌の約2年半に渡る連載で冗長化していて、特に第2部のストーリー展開は間伸びした感が強かった。
川中島共選所
今日はうちのオバはんと長野市にある川中島共選所に行ってきました。桃の直売所で、今回が初めてです。9時にオープンし、12時には店仕舞いするようで、大変な賑わいでした。ハネだし物で、訳ありの桃のみです。1箱、800円から1200円で一人2箱までの制約付きです。川中島の白桃と言ったら高級品の代名詞的なネームバリューですが、この直売所では無縁の安さでした。試しに購入して味見したところ、美味しいのやそうでないものが混在していて贈答用ではないのがよくわかりました。そして桃は見た目では良し悪しが分からず、この直売所にはない贈答用の高級品は信用ものとして売られているのだなあと実感しました。
ナスの切り戻し
ひと頃の猛暑日から解放されて、ここ数日は最高気温が30℃前後となり、だいぶ凌ぎ易くなってきました。今日は日中でも窓越しの風に爽やかさを感じるほどで、ここ数日はエアコン要らずです。
ところで、今日のブログネタはうちのオバはんからの借りものです。我が家の菜園の夏野菜は、それはそれは重宝していて毎日の食卓が野菜ずくしです。ナスも豊富ですが、今日のオバはんは2本あるナスのうち1本を切り戻ししました。ピークを過ぎた感じなので、思い切って枝を切り落として再生を期しました。右端の写真は左のナスの木を作業中で、右に比べて枝を極端に刈り込み中です。これで、1ヶ月後くらいにはまた収穫が見込めるとのことです。当たり外れもあるらしく、担保として1本のナスは現状のままとしました。果たしてうまくいくでしょうか、結果は1ヶ月後に報告したいと思っています。