今野敏「精鋭」を読んで

掲題の本はこの春先、新刊図書として貸出しが殺到していたが、ようやく予約せずに借り出せて読んだ。今野敏は初めて読む作家だが、容易な文体で読みやすく迷うことなく一気読みした。新人警察官がSATの精鋭に成長していく姿を描いたもので、山場や緊迫した場面もなく、ハウツー本の解説書のようで、警察組織の内側の世界をああそうなのと受け止めるうちに読み終えた。メリハリがなくちょっと、期待はずれの本だった。

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