宮部みゆき「希望荘」を読んで

宮部みゆきの杉村三郎シリーズ、最新作を読んだ。4編からなる短編集で探偵の杉村三郎が登場するが、ハラハラするような派手さはないものの予想外な展開が面白く一冊の中にバラエティのある探偵ものが楽しめた。主人公の探偵は人間味あふれるやさ男だ。私の親しんだシャーロックホームズやポアロなどのカリスマ性のあるタイプとは違って、そこらに実在する探偵事務所からひょっこり出てきたような人物で、それがかえって親近感を覚える。でも、ストーリはミステリー界の大御所、宮部みゆきならではで、読み手をとらえて飽きさせない。またしても一気読みしてしまった。

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