木崎みつ子「コンジュジ」を読んで

今般の芥川賞候補5作品の中で最後に、題記の作が収録された雑誌を読んだ。芥川賞の一つに中編ボリュームであることの規定があるが、この作品は一連の候補作の中で分量の多さを感じた。中頃で収束したような雰囲気があり、この先どのように展開するのか危ぶんだが、それは重いテーマの始まりで悲嘆の中に混沌と妄想がこれでもかと続いた。これ以上、何を書いてもネタバレになってしまいそうでとても感想の書きにくい本であるが、筆者が4〜5年かけて挫折しつつも書き上げた力作であることがひしひしと感じ取れる内容だった。

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その昔(?)の我が街、横須賀

この週末、泊まりがけで所用で神奈川県、横須賀市に行ってきました。我が現役時代、38年間暮らした街です。安曇野に引っ越して以来、実に10年ぶりの帰還です。やあ、変わっているような変わっていないような妙な気分でした。昔の記憶にBack to the futureで、とても懐かしいの一言です。でも2日間とも快晴で、三浦半島をほぼ半周しましたが、陽気はまるで春でした。往復約500kmの小さな旅で、本日午後8時に家に戻ると一転、冬に舞い戻りました。これも浦島太郎でしょうか。竜宮城から戻ってきた感じで、歳も取りました。

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岩岳スノーフィールドの写真

今週初めの月曜日に出かけた白馬・岩岳スノーフィールドで撮った写真をアップロードしました。半日券での滑走ですが、右のマップの全てを滑り倒しました。ただ、ノースゲレンデは唯一クローズでした。以下、24枚の写真に簡単な補足を付けましたので、クリックしてご覧ください。当日の午前中は無風の快晴でしたが、昼ごろから雲が湧き、引き上げる午後1時過ぎには小雪が舞ってきました。雪質は柔らかく、非圧雪エリアも滑りやすく、充実した1日でした。

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掃除機、壊れることもあるんですね

1年半前に新調した掃除機ですが、先日電源コードが途中で収納できず、さりとて伸ばすこともできずにロック状態になってしまったため修理に出しました。写真左下が修理後のコード巻き取り部分です。この修理に何と3週間近くもかかり、本日受け取りました。その間があまりに長かったので、右下の写真のように1台、追加で今度はコードレスの掃除機を買いました。どんな掃除機にしようか迷ったのですが、YouTubeで人気具合いを調べたところ、右上のカズチャンネルの動画に惹かれて、このタイプの機種を当面の代替品として購入してしまいました。修理期間中に使ってみて、使い心地は上々です。この掃除機、面白いのは写真のように自立して立っていることで、これには結構重宝しています。この分だと、修理後は1階と2階でそれぞれ専用にして良さそうです。それにしても従来品、単にコードがからまっただけなのに、その修理期間が実に20日、とは予想外でした。まあ、修理代無料だけは救いでしたが..。

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坂上泉「インビジブル」を読んで

今般の直木賞候補の一つだった題記の本を読んだ。ジャンルは警察サスペンスのようだが、スリルや謎解きの部分はなく戦後間もない頃の事件捜査がコミカルに描かれていて、痛快だ。そして何よりも時代設定が終戦直後の政治・社会情勢の史実をあますことなく浮き彫りにしていて、歴史小説を読む思いがした。また、戦中の悪名高き特高警察のイメージから脱却して戦後の民主警察に至る過程がいかに大変であったかをあらためて知った。自分の生まれた頃の世の中がどれほどに混沌としていたか、今にして大いに興味が湧いた。ストーリー展開はよく練られていて、読み進むほどペースが上がって面白かった。歴史小説の如きながら、面白さは抜群でまさにエンタメ小説の代表格のような思いがしたのは多分に、大阪弁のオンパレードからくる所業かも知れない。

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コハクチョウ、見ました

安曇野市のシンボルはコハクチョウ、今シーズンの飛来数は結構多いようです。本日は家の近くの田んぼに100羽以上いるのが見えました。引っ越してきた10年近く前は家の近くでもよく見かけました。最近では、数もだいぶ減って近場では見かけなくなったのですが、今日は違いました。久しぶりに戻ってきた感じがして、望遠レンズを持ち出して写真に納め、以下アップロードしました。ハクチョウの舞、優雅に飛ぶと思いしや、結構ガアガアと賑やかに飛んでいました。そして、飛来した田んぼで何をしているのか怪しいのですが、近寄ってもあまり警戒しないそぶりでした。今シーズンはどうやら1,000羽以上、飛来したとのこと、ここ数年では倍近い多さのようです。大挙したせいで出没したのか、或いは本日は立春、いよいよ冬との別れに最後の挨拶廻りに舞い降りたのかも知れませんね。

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天気アーカイブでまたしても..

今日は節分、2月2日が節分となるのは実に124年ぶりなんだそうですね。とても稀れな年に遭遇し、恵方巻きも記念に残るものでもと思いつつも、買うのを忘れました。
ところで当ブログのトップメニューにある天気アーカイブですが、月初めは前の月の月次集計データの更新、そして日々のデータの月初めの切り替えを実施しています。この作業は実は結構なボリュームがあって、以前から月替わりはかなりの作業量に悩まされていました。これを少しでも改善しようと、年始に「天気アーカイブ」の表示フォームを見直して作業量の軽減を計りました。ところが、1ヶ月経って改善後の恩恵に預かろうと本日作業したところ、どうすればよいのか手法そのものを忘れてしまって、思い出すのにまたぞろ手間のかかることになってしまいました。やっと作業が終わると、既に午後11時を廻り、これが本日のブログネタと相成りました。記憶も一旦薄らぐと、とんでもないことになることを身にしみて感じることがとても多くなりました。これは歳のせいなのか、或いはもっと深刻な問題が発生してきているのか、何とも悲しい思いをした1日でした。

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白馬・岩岳スノーリゾートに行ってきました

先月1ヶ月間の気象データを見たところ、安曇野・穂高の1月の気温は各平均値が例年よりも1〜2℃ほど高い暖冬でした。先々月の12月が例年よりも低く、1月中旬まではその勢いがあったのに後半が暖かく、結局暖冬に転じてしまいました。冬の寒さは厳しい一面、やはり冬は冬らしくあって欲しいと思います。
本日は、うちのオバはんと岩岳スキー場に行ってきました。何と、現地の朝の最低気温はマイナス12℃で晴天と無風に恵まれて、滑り出しは絶好調でした。右の画像が本日の滑走データで、半日券の滑りながら滑走距離は27kmと、先日の乗鞍スキー場の1日滑走と同レベルでした。今は疲労がたまって写真整理までには行きつかず、本日の様子は後日、再投稿したいと思います。では、お休みなさい。

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Monthly photo 2021年1月の写真

新年になり、あっという間の1ヶ月でした。今日はもう1月の最終日、例によって月例写真の更新をいたします。今月1月は乗鞍高原スキーリゾートで撮った中から選びました。今月は機種変更したiPhone12miniのデビューで、以下は従来の一眼レフとの比較です。写り具合はiPhoneも専用カメラとほとんど遜色がないことを知りました。ただ、望遠にすると、途端に画質が落ちることも確認しました。まあ、標準の画角では良好で、今回の月例写真はiPhoneの写真を採用しました。

2021/1/20【乗鞍高原スキーリゾートの朝】晴れ渡った向こうには3,000m級の乗鞍岳の勇姿が青空の下、眩いくらいです。

2021/1/20【乗鞍高原スキーリゾートの朝】

氷点下2桁とかなり冷え込んだ朝、快晴の乗鞍岳がとても印象的でした。泊まりがけで出かけたリゾート地でのんびりとくつろいだ2日間でした。

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砂川文次「小隊」を読んで

今般の芥川賞候補作の一つである題記作が収録された雑誌「文學界」を通してこの作品を読んだ。筆者は元自衛官で確か一昨年にも芥川賞候補となっており、今回のストーリーも戦場ものだ。北海道にロシア軍が上陸して地上戦を繰り広げる内容で、戦争に至る背景や高所対処の状況説明は一切なく、最前線の主人公の体験をただひたすら三人称的表現で描いている。戦闘のリアルさはひしひしと感じたが、指揮命令の伝達方法の幼稚さや肉弾戦の有様などは今のゲリラ戦の延長上に終始した感がした。今現在、もし大規模な侵略戦争となれば、今回のような地上戦のあり方とはだいぶかけ離れる気がして、本作がとても偏った創作であることが否めず、全体を通して馴染めなかった。

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