このところ雨模様で梅雨入りしたような日が続いています。近畿東海までは梅雨入りし、確か近畿は1951年の統計開始以来で一番早い梅雨入りとのことでした。今までの梅雨入りがどうなっているか気になって、過去データを調べて見ました。私の住む長野県は関東甲信のエリアとしてデータが取られていて、このエリアでは統計の開始時期と近年のデータは以下の如くでした。
過去の70年ほどの間、関東甲信の梅雨入りは最早ケースが5月6日でした。面白いのはこの年1963年の梅雨入りは東海が5月4日で近畿は何と、横棒の「−」でした。九州北部は5月30日、沖縄に至っては6月3日と、歴代で一番遅かったのです。こんなことってあるのでしょうか。ぜひ、チコちゃんにでも聞いて見たいところです。
ところで、過去データの右欄には梅雨時の降水量の平年比と言うのがあって、関東甲信は昨年が過去最高の雨量、178%だったようです。まあ、梅雨明けが遅かったことによるのでしょう。こうして、過去データを見るのも面白いですね。
梅雨入りは?
ピアノの暗譜
ここ3ヶ月ほど、ピアノから離れていました。久しぶりに本日ピアノに向かい、数曲覚えていたはずのピアノが弾けなくなっているのに驚きました。もう、あちこちで指が止まってしまってまともに弾けないのです。然らば譜面を見れば良いところですが、今まで暗譜でのみ弾いてきた練習方で埒があきません。悲しいかな、また譜面を見ながら少しづつリカバーしていかざるを得ません。どうして弾けなくなるのか不思議ですが、また悪戦苦闘の始まりです。まあ、これも楽しみが増えたわい、と大らかにそしてポジティブに考えていこうと思っています。
芥川龍之介「蜜柑」を読んで
前回の「檸檬」に続いて芥川龍之介の「蜜柑」を読んだ。短編小説の旗手、芥川だが、題記の小説は短編と言うよりもエッセイほどの短さで、青空文庫で見るとほんの1ページほどだ。「羅生門」「鼻」などの代表作に比べると知名度は低いが、爽やかなエンディングは他の作品とは違った魅力が込められている。芥川は学業を終えて最初に勤めたのが横須賀の海軍教育機関で、英語教師として赴任していた。その頃、鎌倉に下宿していたようで、この短編は通勤時の横須賀線の車中での出来事を元にした小説だ。私も横須賀にある会社に入社して初めの頃、葉山に住み同じ横須賀線で通勤したことがあった。この小説自体は大学時代に購入した芥川の全集の中で知っていて、この小説の少女が最後に撒いた蜜柑がどの辺であったか当時、気になったものだ。実話からして、隣の田浦駅よりも横須賀駅に近くかつトンネルを越えた先の踏切りなので、そこぞと思われる場所を通るたびに一時は密かな興奮を覚えたものだった。今回、画集としてイメージされた「蜜柑」を読んだのだが、何か別の世界を垣間見た感がした。今まで思い描いていた風景と違うのだ。イラストを描いた作家さんはおそらく実際にいろいろと取材し列車にも乗ったであろうと思うと、この作品の当時の風景はこの画集の方がより正確なような気がするが、何か違う。ボックスシートで馴染みの横須賀線が、3等ではない2等車なのに画集ではベンチシートになっているのも妙だが、一番の違いはそこに流れる空気感のような気がする。作風では疲労と倦怠感がずっと渦巻く中、最後の一瞬にそれが僅かながらも清々しい様に変貌する流れで、このほのぼのさをイメージし映像化するのは個体差があって、やはり人それぞれの感がした。それでもこの作品が発表された大正8年の当時をノスタルジックに彷彿させてくれた本書に感謝したい。
夕刻の風景から
つい最近までストーブを焚いていたのが、打って変わって暑い陽気になってきました。今日の安曇野・穂高の最高気温は29.7℃と真夏日の一歩手前でした。そんな日の夕暮れ、綺麗な夕焼けが見れました。以下の写真は家の玄関先で撮った2枚です。一斉に鳴くカエルと言い、もう初夏ですね。
新型コロナ、ワクチン接種
猛威をふるう新型コロナですが、ワクチン接種の話題も沸騰しています。全国各地で電話やネットでの予約が殺到して接続ダウンするなど混乱もあるようです。今日の新聞のローカル版では、松本市の75歳以上の予約電話が月初めに始まって大混乱したため、回線の増設をした旨の記事がありました。行政によって、時期や年齢の枠取りが様々で安曇野市では以下の日程がホームページに掲載されていました。

私も高齢者の一員ですが、私の元への通知はどうやら6月下旬になるようです。ところで何故老人が優先されるのか、このところの変異ウィルスの挙動からすると何とも微妙な感じもしてきました。もし、死亡率が年齢差や基礎疾患にも関係なく今よりもはるかに重篤の事態となったら、まずは若者からの接種を優先して然るべきです。いよいよ、オリンピックどころではなくなってきた感のこの頃です。
カメラの修理
先月、写真右のカメラを修理に出しましたが、ようやく完了して戻ってきました。その間、iPhoneで代用していたのですが、昨日のブログ写真から元に復帰しました。故障の原因は衝撃を与えてしまったため、センサーが異常検出してシャッターが切れなくなる症状でした。購入した量販店に修理依頼する前にメーカーに症状を伝えて修理費用の概算見積もりを聞いたところ、30〜40k¥とのことで思わぬ出費になりそうだと身構えていました。自己責任以外は保証書の範疇で修理が可能で、今回のケースでは無償で修理することができました。やれやれです。ところで、カメラ撮影でしばらくiPhoneに頼り操作にも慣れてきたのですが、専用カメラの便利さを昨日の撮影で身に染みて感じました。スマホよりもガサバリますが、やはりカメラは手放せません。
北信の水芭蕉を巡って
今日は北信へ水芭蕉を見にドライブし、周辺を散策しました。奥裾花と戸隠です。まず、奥裾花の水芭蕉は7ヘクタールの広大な湿原に81万株が咲きほころび、日本一の規模と言われているようです。今が見頃と言うことで本日、この時期としては初めて奥裾花を訪れました。とても自然な雰囲気に包まれ、広大な湿原の水芭蕉はこれからが本番、そして森林の新緑もこれからと言った感じでした。とは言え好天の爽やかな日と相まって、水芭蕉と奥深い大自然を満喫できました。所変わり戸隠ではとても整備が行き届いていて、洗練された公園のイメージで楽しめました。水芭蕉は今がピークのようで奥裾花が2密ならば、戸隠は3密のごとくの咲きっぷりでした。他にもいろんな花が咲きほころび、コブシや桜の花も残っていて遅い春を存分に楽しめました。北信の山はまだまだ春なのですね。2カ所の水芭蕉巡り、それぞれ12枚づつの写真を以下添付しましたので、どうぞご覧ください。
- 【奥裾1】奥裾花大橋
- 【奥裾2】道路沿いの断層
- 【奥裾3】見上げる岩壁
- 【奥裾4】終点の駐車場
- 【奥裾5】奥裾花自然園入口
- 【奥裾6】公園内の見取り図
- 【奥裾7】今池湿原の水芭蕉
- 【奥裾8】今池湿原の散策
- 【奥裾9】今池湿原の木道
- 【奥裾10】水芭蕉の花は?
- 【奥裾11】横になって咲く桜
- 【奥裾12】黄色の水芭蕉
- 【戸隠1】遠くの戸隠連峰
- 【戸隠2】戸隠中社の鳥居
- 【戸隠3】森林植物園案内
- 【戸隠4】園内水芭蕉の道
- 【戸隠5】足元から見た風景
- 【戸隠6】まだ咲くコブシ
- 【戸隠7】黄色の花と競演
- 【戸隠8】白い小さな花
- 【戸隠9】バックに戸隠連峰
- 【戸隠10】白と黄色の花
- 【戸隠11】池のコブシと桜
- 【戸隠12】みどりが池
定額小為替証書で..
マイナンバーカードを利用してコンビニで全国各地の戸籍証書などをその場で印刷取得できる時代になりました。と言っても、全国の市町村の証書が一律取得可能となったのではなく、自治体によってはまだ適用していない所もあるようです。ここ安曇野市は適用・市町村の一つですが、本籍が現住所と異なる場合は全ての市町村ともコンビニでの即日取得はできないとのこと。郵便で本籍地のある各自治体指定の申請書を送付し、同封した返信封筒にて返送してもらうのが一般的のようです。戸籍謄本は全国一律 450円の手数料で、今回私は2通取得するため指定された定額小為替証書を購入することになりました。2通計900円なので為替は2枚必要となり、手数料は200円です。さて、送る際には相手先受取人の名前を必ず記入するように証書に書いてあります。一瞬迷ったものの送付先の行政名を記入して送ったところ、行政のホームページに注意書きした通りの無記名でなかったため受け取り拒否されて返却されてしまいました。これを本日、郵便局に持って行った時の顛末を下記します。

郵便局員がそぞろ3人ほど集まり、小声でかなり話し合って、
- 相手が受け取れないと言うのはおかしい。相手先の名前が違うのではないか。
→受取人を送付先の市役所名にしたのが正しいかどうか不明ながら、ホームページで指定している無記入が受取人だとするのも変です。後で調べると、無記名ならば誰でも無記名のままで換金できるようです。な〜るほど、郵便受付係のアウトソーシングも可能だ。 - 受取人を記入すると、その受取人しか換金できないですよ。
→そうすると今回は郵便局が丸儲けとなるので、どうすればよいかと聞くと、購入した際の領収書が必要とのことでした。何事も領収書は大事です。 - 換金そのものには手数料は入りませんが、前回の領収書があっても為替を再購入するには1枚100円の手数料が要ります。
→当初の送付時に郵便局員に聞いても今回の対応からして結果は同じとなる気がして、結局手数料と手間が倍増してしまうのはどうも腑に落ちない。(必ず受取人名記入の文言で)人を撹乱させて、引っかかれば郵便局の丸儲けか。(何せ無記名でも換金できると言う)
ネットでよくよく調べると、全国の行政で郵送処理する係ではどこも「無記名」にするのが常識中の常識でした。それなのに郵便局員がそぞろ相談していたのは常識を理解しているとはとても思えません。それとも私自身が常識をわきまえず、郵便局にとって単なるトラブル is カミング氏(前勤めていた会社にそう言う名の人がいました)だったのでしょうか..。
この3ヶ月
今日のブログは極プライベートの個人情報を綴らせていただきます。本日、里帰り出産に来ていた娘が自宅に戻りました。2月10日に来て丁度3ヶ月経ったのですが、怒涛の3ヶ月でした。産科の初診を受けるのに、県外からの来訪者はこのコロナ下でまず県内で2週間経過観察してからの通院スタートで、4月初旬の出産予定日に向けて準備に入りましました。3月に入り、隣県の介護施設で暮らす母の食が細くなり次第に食べれなくなってきた報を受け、このコロナ下でずっと面会不可を続けている施設にお願いして、1年半ぶりに母に会いました。まだ持ち堪えそうで大事に至らないと思っていた矢先、10日後の3月23日に亡くなりました。そして3月26日の葬儀の最中に娘が予定より10日以上早く産気づいて入院し、翌日の3月27日に初孫が生まれました。その後はあわただしい毎日で、昨日が四十九日の法要と納骨を隣県で執り行い、今日は娘の産後1ヶ月検診で母子とも経過良好であることを確認して、午後には車で帰る一家を見送りました。まさに怒涛の3ヶ月です。いつもの生活とは異なったこの3ヶ月、波乱と驚きの日々に人生の縮図そして機微を存分に感じ、いろんな想いが交錯しました。こうして振り返って整理すると、
- 母は101歳の生涯で地域の長寿番付にも載るほどに歳を重ねましたが、最後まで生きる強い意志を持っていました。日記を欠かさず、また姉には2月まで手紙をしたためるほど、まだまだ元気でした。ところが、私との最後の面会では母は何度も何度も「ありがとう」と繰り返していました。こちらこそコロナで長く会えなかったことを詫びるべきところを感謝され、今にして思えばその時、母は自分の最期を感じ取っていて、気遣いながら最後のお別れをしていたように思えてなりません。数字が好きで家計簿をずっと以前から付け続け、日記張も最後の月まで健在でした。体力が弱まっていく中でも車椅子に乗るのを拒んで手押し車でなんとか歩き、人に何かを依頼するのがとても苦手で、ぐっと我慢してしまう性分でした。最期はろうそくの灯が消えるが如く静かに人生を綴じ、正に大往生でした。今はただ、「我慢強く意思を通し続け、最後まで精一杯に生きた」母に感謝し、冥福を祈るばかりです。
- 人生の機微と言うか何と言うか、行く年くる年、ゆく人くる人、輪廻の世界を彷彿するように、初孫が誕生しました。とてもおめでたいです。生まれたのは2,500gの女の子。最初に見た時はその小ささに驚きました。予想していた赤ちゃんよりもはるかに小さく、そして泣き声の大きさと言ったら、あの小さな体のどこから出てくるのか驚くばかりです。赤い赤ちゃんがさらに真っ赤になって泣くのです。今までの老夫婦の静寂さが一変しました。泣き声を聞き、赤ちゃんをずっとずっと見ていても飽きないのです。これが1ヶ月続きました。最初こそ、抱くのに不慣れで緊張したものの今や抱いている時の心地よさは、これまた予想を超えた驚きでした。そうこうして1ヶ月、その間すくすくと育って大きくなり、顔の表情も豊かになりました。そして今日、いよいよ巣立って行きました。
母との今生の別れ、孫との巣立ちの別れ、この3ヶ月の生活とも別れて明日からは元の生活に戻ります。普段通りに戻るまでにはイナーシャがあって、時間がかかりそうですが..。
図書館事情(3) – 「図書館さんぽ」の本より
掲題に付きだいぶ間延びしましたが、シリーズ第3弾は本からの情報です。図書館と言えば全国津々浦々ありますが、この本では全国の気になる図書館情報を一同に介した紹介本です。3章立ての第1章は図書館のみならず、周辺のお楽しみコースまで広げて情報発信していて「図書館をめぐる旅」案内のような心地よさでした。昨今の図書館は単に蔵書を充実させるだけでなく、館の雰囲気や居心地を高めたりしてだいぶ洗練化されてきました。加えて、複合施設として生涯学習や各種イベントの場、そして地域の街おこしまで担ったりと図書館の役割も高度化しました。こうした図書館が周りに整備されてくると、旅の目的に各地の図書館巡りをするのも面白そうに思えてきました。そこで、この本で紹介された中から行ってみたい図書館を5つほど以下に挙げてみました。ご参考まで。
【国際教養大学 中嶋記念図書館】
@ 秋田市
「本のコロッセウム」をテーマに建築家の仙田満氏(東工大名誉教授)が設計。秋田杉と伝統技術を活かした傘型の屋根の下に開放的な空間が広がり、「一度は行ってみたい」図書館。
【十日町情報館】
@ 新潟県十日町市
スロープがつなぐステップフロアの壁面には書棚が続き、本棚に囲まれた迷路のようにも見える。映画「図書館戦争」のロケ地になったことでも有名な図書館。

【小布施町立図書館まちとしょテラソ】
@ 長野県小布施町
様々な趣向が凝らされた建物と空間は一見の価値あり。広場のように人が集う図書館。
【岐阜市立中央図書館みんなの森ぎふメディアコスモス】
@ 岐阜市
館内の美しいインテリア、エリアを優しく包み込む「グローブ」は柔らかな光が回り、これを中心に渦を巻くように書棚が配置されて、本の森へと誘われる。
【金沢市立金沢海みらい図書館】
@ 石川県金沢市
6,000個の円窓を配した斬新なデザインの建物は国内外から注目を浴び、2012年のグッドデザイン賞、2013年の日本図書館協会建築賞など多数の受賞歴のある図書館。ぜひ、行ってみたい。





























