コロナの非常事態も解除され、県外ナンバーの車も増えてきた感のこの頃です。我が家の首都圏からの来客は1年半以上も一切遠出をしたことがなく、今回は晴れての行楽を兼ねてやってきました。そして楽しみにしていたのが地元農産物のお買い物です。確かに産直店は県外ナンバーで溢れ、結構な賑わいをみせています。写真は本日の様子で、やはり人気はりんごや新米、野菜などに集中していました。スーパーにも品揃えはあるのですが、県外から来訪する皆さんは産直店でのお買い物を楽しんでいるようです。何となく活気が戻ってきた感じでいいもんですね。
2026年6月 日 月 火 水 木 金 土 « 5月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30











何げなく借りた本、確か著者はよく聞く名前だが、今年5月に読んだ本の作家であったことをすっかり忘れていた。しかも昇は「のぼる」ではなく「のぼり」で女性作家であったことも忘れた。何とも自分の健忘症に怖い思いをした。本作は7篇からなる短編で、いずれも明治初期の農村が舞台となっている。名もなき男が明治の黎明期に懸命に生きる様が描かれ、いずれもヒーローではなく大成せずに1話づつが綴じられており、その時代にこうした人物がそこかしこにいたであろうことを思い起こさせた。題名通り、主人公の名前は伏せられ、終始「男は..」として描かれていて、面白く読めた。










題記の本は小川洋子とクラフトエヴィング商會とのコラボ作品で、5話の短編小説からなる。いずれも注文書、納品書、受領書という構成で描かれ、「注文書」と「受領書」が小川洋子、「納品書」がクラフトエヴィング商會が執筆担当し、各話ごとに写真や挿画も埋められている。1話毎に注文者の主人公が変わり、とても世の中には存在しないような物品を注文するが、受け側はクラフトエヴィング商會と言う場末の商店の設定で、そこから「納品書」が返送される。とてもユニークな構成でよく練られているが、この本が出来上がるまで足掛け9年にも及んだようだ。往復書簡のような特殊な作品となっていて、滑稽でファンタジック、でも何となく静謐で結末が腑に落ちて心安らぐと言った感じだ。当初、本のタイトルから「注文の多い料理店」の宮澤賢治を連想したが、まるで関係なく、5話のサブタイトルが有名作家の小説名であった。その一つ、「貧乏な叔母さん」は村上春樹の短編で1年ほど前に読んだのにすっかり忘れてしまっていて、本作を通じてその繋がりを思い起こされた。何とも情けなし。