高嶋哲夫「首都崩壊」を読んで

201409019月に入り、今日は防災の日です。天候不順の中、全国では200数十万の人々が防災訓練に参加したそうです。
とりわけ防災の日を意識したわけではないが、題記の本を読んだ。マグニチュード8級の大地震が東京を直撃することをテーマにヘッジファンドや信用格付け会社の画策で世界経済を震撼させて崩壊に瀕していくストーリ展開だ。米国大統領や首相他のトップも絡みスケール感もあって、楽しめる内容だ。東日本大震災の未曾有の被災を経験し、次なる南海トラフや首都直下型地震、富士山の噴火誘発などが懸念される昨今、シナリオがまるで将来を予見したが如く現実みを帯びてきて面白く読めた。その昔、一世を風靡した小松左京の「日本沈没」を思い興した小説だった。

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全国学力テスト、その2

20140831以前のブログで小中学校の学力テスト結果について投稿しました。その時、「日本海側の子供達は賢くて太平洋側はどうも..」などと、新聞ネタを元に常軌を外して面白おかしく書いてしまい、ちょっと反省しています。その後、実際に発表された報告書を文科省のサイトで見てみました。新聞から受けるイメージとは違い、報告書では都道府県別の順位などはなく、データを統計処理して教育現場の実態をアカデミックに纏めています。新聞社では発表された基礎データを元に都道府県別の順位表を作って論評したもののようです。私なりに長野県の全国序列を見ようと、発表された都道府県別Excelデータを正解率をキー項目として並べ替えて全国順位を調べてみました。結果は小中学校の各科目とも全国平均レベル程度で何ら特徴のないものでした。右のグラフは平均レベル並の長野県と第1位の秋田県ではどの程度の違いがあるか、算数Bの科目について比較したものです。各人の全問題数13問中での正解数の度数分布を示していますが、秋田県は棒グラフが右にシフトしていて確かに良好な結果ですね。報告書に似て少し真面目な投稿になってしまいましたが、最後に報告書の中で面白かった結果の一つを下記します。携帯電話やスマホの使用時間をアンケート集計し各人の成績との関係を調べたものです。小中学校の全科目とも、便利なツールを使い込むほど成績が下がる傾向となっています。自分の予想とは真反対な結果に驚かされました。うちのオバはんの携帯電話の使用に較べて圧倒的に使用頻度の少ない私はとても賢くなったような気がしました。オバはんには内緒ですが...。

20140831

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開館5周年、記念コンサート

20140830よく行く安曇野中央図書館には「みらい」と言う多目的ホールがあって、今日は開館5周年の記念コンサートがありました。プログラム中で、ビバルディの「四季」は確か40数年前に買った初めてのLPだった記憶が蘇りました。馴染みの曲ですが、生演奏を聴くのは初めてで、ソリストが周りの弦と掛合って醸し出す静寂とハーモニーの凄さに改めてこの曲の新鮮さを感じました。この曲は今まで、弦楽合奏の協奏曲と思っていたのですが、実はソリストが弦楽の各パートを仕切った独奏曲だったのですね。本日のソリストは米国で生まれ、バーンスタインも学んだカーティス音楽院出身の才媛で見事な演奏でした。これが入場料1000円の特等席で聴けるとは、何とも得した感の演奏会でした。

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借景、富山・黒部アルペンルート

20140829うちのオバはんの旅は楽しかったようです。昨日の昼は魚津駅近くの鮨屋カウンタで分不相応に舌鼓し、富山市ではスタバ・チェーン店のベストストアで自己満足に浸り、立山連峰では予想された天気とはかけ離れた景観を楽しめたとのことです。今回の写真は出迎えた扇沢ターミナルで撮った私の写真以外はオバはんのアルバムから借用しました。いつものオバはんにしてはピントと言い、アングルと言いまずまずの写真が撮れたようです。まあ、カメラのせいでしょう。それにしても、室堂では今年の天気ははかばかしくなく、8月はほとんど眺望がきかずに今日が一番の視界だったとのことで、母娘・晴れ女の執念は恐るべしです。私が同行したら、そざプアな景観だったでしょう。家で寛いでてよかった!

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南小谷駅

20140828小谷(おたり)村のJR駅まで見送りに行きました。わが家では子供達が遅い夏休みに来ていて、うちのオバはんのツアーコンダクターよろしく、電車の旅に出ました。私のみ、家でお留守番です。JR大糸線を北上し、終点の糸魚川から北陸線で魚津、富山を経由して富山アルペンラインの渓谷から室堂、黒部ダムに入りトンネルを抜けて大町の扇沢に戻る周遊の旅だそうです。私は明日、扇沢のターミナルに迎えに行ってオバはんの旅は終わります。ローカル線の南小谷駅から先は2時間に1本の電車しかなく乗り継ぎが悪いため、電車時刻に合わせて今朝、車で駅まで送迎しました。写真は南小谷駅で撮ったもので、ローカル線の旅も面白そうですね。

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赤川次郎「月光の誘惑」を読んで

20140827今週こそは、と天気を期待したものの相変わらず雨模様の日が続いています。畑はキュウリに続き、枝豆も今日で終わりました。
やることもなく、こんな日は読書三昧に限ると、題記の本を読んだ。赤川次郎の最新作で ”圧巻のノンストップ・サスペンス!” との触れ込みで読み始めたが、痴話ばなしの域を脱し得ず、結局は浮気のもつれ話に終始した感がする。平易な文章で読み易かったが、ワクワク感やハラハラ・ドキドキ感を期待していただけに残念だった。
さあ、次の1冊は...。

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全国学力テスト – 優秀な県は何処?

先日のブログで「長野県の小中学校では夏休みが早々終わり、さぞ他県の児童に較べて学力が向上するのではないか」と述べました。本日の読売新聞の朝刊におもしろ記事がありました。文科省が実施した学力テストの都道府県別の順位が発表され、トップとボトムのそれぞれ3つの都道府県が下表の如くでした。まず、秋田県のレベルの高さには驚きます。そして、福井、石川、富山の北陸3県もトップクラスに君臨しています。鳥取を含め、日本海側の子供達は何と賢いこと。それに較べ、大阪、愛知、三重、和歌山、高知、沖縄はなんと邑らかなこと。北海道を含め太平洋の粗波に揉まれ、どうやらワースト3の常連は決まりのようです。でも今年は異変がありました。これまで低迷していた沖縄県の小学校の成績が全教科とも大きく改善され、算数Aは昨年の最下位から6位まで向上しました。どうやら秋田県と教員の交流を行い、指導を改めたとのことです。う〜ん、長野県の情報は読み取れませんでしたが、単に授業日数を稼いでも即学力向上とはいかない模様です。悠久の昔から「世に伯楽ありて、然るが後に、千里の馬あり」ですね。

20140826

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横溝正史「迷路荘の怪人」「消すな蝋燭」を読んで

以前のブログで図書館、夏のイベント「ミステリーと怪談」について書いた。その後続編で、今回はイベント展示本の中から横溝正史の2冊を借りて読んだ。いずれも横溝正史・生誕110年を記念して、2012年に刊行された。 「迷路荘の怪人」は永らく絶版のまま “ 幻の作品 ” となっていたようで、その外にレアものの「旋風劇場」を収録した本で、物珍しさに駆られ借りてみた。2編とも登場人物のほとんどが変死を遂げるもので、アガサの「そして誰もいなくなった」を思い起こさせた。

20140825「消すな蝋燭」は表題作の他、「首・改定増補版」「神楽太夫」など岡山を舞台に金田一耕助登場の短編、全8編を収録した本で、短編ならではのテンポのよさとシンプルさで楽しめた。正史のミステリーは時代を越えた新鮮さがあるが、年齢観には差があって、30歳を越えた女性は大年増、60歳を境に枯れた老人として扱われていて、何とも切ない。

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わが家のレモンスカッシュ

20140824市販のレモン果汁をトニックウォーターで割っただけの超簡単な飲み物です。よく冷やしたグラスに氷を入れ、100%レモン果汁にトニックウォーターを混ぜ合わせれば出来上がり。スライスレモンを加えれば見映えも向上。炭酸水の代わりにトニックウォーターにすればシロップや蜂蜜を入れなくても甘みがでます。レモン果汁はスーパー「ツルヤ」で夏季限定で売っているイタリア産のもので、苦く酸っぱさも格別です。果汁の量を増やしたわが家のレモンスカッシュはその酸味が強烈で、うちのオバはんはこれぞ最強インパクトと言ってます。う〜ん、写真を見ただけでも生唾が出てきそうです。

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ツバメの学校?

20140823この写真はわが家の窓越しに見たツバメ達です。電線に集まってきてピーチクパーチクと賑やかです。単なる鳴き声にしてはテンポと言い、抑揚と言い、とても複雑で何か談義しているに違いありません。休憩にしてはアクティブで落ち着きがなく、談義と滑空がセットで行われて飛行訓練のようにも思えます。そうです、ひな鳥から成長したツバメが大遠征を前に滑空の手ほどきを先輩達から受けているに相違ありません。南に帰る渡り鳥もたけなわで大変ですね。

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