北信は昨日の吹雪から無風快晴に変わり、どのスキー場も良好なコンディションになったようです。そこで本日、カミさんが里帰りで不在ながら、一人で八方尾根スキー場に行ってきました。新雪は30〜40cmほど積もったようで、3月下旬とは思えない、よいスキー日和でした。雪質は上部ほど状態がよく、3連休で繰り出した多くのスキーヤーに紛れててっぺんのリーゼングラートからオフコースに入り、北尾根までの長い山下りを初めて滑りました。白馬三山を横目に爽快なクルージングでした。動画と写真集は後日、登録したいと思います。八方尾根は今シーズン2回目で、前回がシーズン始めで今回がシーズン終わりと、コンディションと言い、帰って来た八方尾根スキー場でした。
帰って来た、八方尾根スキー場
わさび菜のお浸し
中島京子「花桃実桃」を読んで
3月初めの読書投稿に引き続いて、数冊借りて読んだ。いとうせいこうの「存在しない小説」は題名からして難解で1週間程かけて読んだものの結局、解らずじまいだったので、読後感想も省くことにした。次に読んだ題記の本は前々回の読書投稿の「小さいおうち」と同じ作家の小説で、とても読み易く1日半で読み終えた。この「はなももみもも」はアパートの大家を主人公にしたその住人のバラエティに富んだお話だ。当初は市井の大衆小説の如くバカ話の様相だったが、のめり込むうちに日常の中に潜む大事なことや人生の機微が見えるようでなかなかの秀作だった。いままで女性作家の小説はあまり読んでこなかったが、女性ならではの文章くだりやタッチにも新鮮さを覚えた。しばらくハマってみようか、と思っている。
スキー日和、白馬岩岳スキー場
午前8時オープンに合わせて本日、安曇野を7時前に出発し、半日券ながら午後の1時までたっぷり滑りました。今シーズン5度目の岩岳スキー場で、眺めは今回が1番でした。朝方は冷え込み、昨夜来の新雪が5cm弱積もって程よい滑り心地でした。岩岳は3/23(日)を最終日にいさぎよくクローズするとのこと、今シーズンよき思い出となりました。選りすぐりのベストショット20枚の写真と動画7本をネット公開しましたので、画像をクリックしてご覧ください。以下は動画の補足です。
カモ4ゲレンデ:最上級の「弾丸コース」へ至る前走コースで左右の霧氷が自慢です
ビューDコース:白馬三山に面し、緩斜面と急斜面が連続します
イーストゲレンデ:よき練習場で、雪質もまだまだ良好です
ビューAコース:白馬三山を見ながら滑れたら理想ですが、カリカリの難コースです
ラブスノーパーク:お子様にも人気のパークで、北面のゲレンデは雪質バッチリです
ビューCコース:白馬三山を眺めながら滑走できる初級コースですが、スピードも出ます
山岳風景:サウスコースからの風景で白馬三山の他、八方尾根や五竜スキー場も見えます
これぞ春スキー、妙高赤倉スキー場
昨日は春のポカポカ陽気でしたが、ご近所さんと5人で妙高高原に日帰りスキーに出かけました。妙高にはいくつかのスキー場がありますが、元祖(日本で最初にリフト設備が備わった)赤倉スキー場にブログ人として初めて行きました。数年前に赤倉観光リゾートと赤倉温泉のそれぞれのスキー場に分かれたようですが、共通リフト券で両方を滑ってきました。ロングコースのリゾート側とショートながら豊富なコースの温泉側でそれぞれの持ち味があって、楽しめました。そして、春霞みのかかった空には妙高山や火打山、黒姫山などが眼前に大きく見えました。写真と動画を登録しましたので、画像をクリックしてご覧ください。残念なのは春の陽気で雪がすっかり緩み、エッジが引っ掛かったり、不規則にブレーキがかかったりして足に負担がかかりました。スキーもそろそろシーズンオフですね。これからは夏山が楽しみです。
桜が咲きました
吹雪の斑尾高原スキー場
本日の安曇野は真冬日だったようです。そんな中、カミさんと二人で北信の飯山市にある斑尾高原スキー場に初めて行ってきました。北部は昨日から大雪注意報が出ていたのですが、ハンパでない寒気団がもたらす雪と低気温を求めてパウダースノーを楽しむことにしました。とは言え、朝の内は穏やかだったものの、次第と吹雪模様となりリフトも上部の方から閉鎖されていく悪天候でした。それでも、新たに降った20〜30cmの雪で、何処のコースも非圧雪状態のフカフカ雪が楽しめました。上部は途中から閉鎖となってしまいましたが、斑尾スキー場の売りである8つの非圧雪ツリーランコースの中で、Usagi、Kamoshika、PowderWaveの3コースを挨拶廻りしてきました。PowderWaveコースは板が沈んで雪面が膝上までにもなって、とても滑走どころか滑り落ちてきました。天気といい、数年振りに北海道のニセコに行ったような心地でした。また、リピートしてもいいなあ〜、と思っています。本日の写真と動画をリンク先のFlickrに登録しましたので、画像をクリックしてご覧ください。
内藤晃・トークコンサート「ピアノ名曲バイキング」
本日、題記のコンサートが安曇野市の隣にある松川村「すずの音ホール」で開催され、当会場に今回、初めて出かけてみました。安曇野中央図書館と同じようなコンセプトで、図書館の脇に収容約200人と同一規模のホールであって、なかなかの音響効果でした。プログラムは新進気鋭のピアニストの全曲解説付のピアノ小曲で、「春」をテーマにした楽曲のほか、古典のバッハから20世紀初頭のドビッシーまでつまみ食い風に網羅した内容でした。とは言え、1曲づつがエネルギッシュな迫力ある演奏で、約2時間、こんな田舎で最上な音楽が聴ける悦びに浸った夕べでした。特に、ショパンがお得意のようで、子犬のワルツはじめノクターンの2番と8番、そして英雄ポロネーズを1夜にして聴くことができました。勿論、撮影や録画はできなかったのですが、英雄ポロネーズはYouTube公開している同一年齢で世界的ピアニストの演奏とひけを取らない程のど迫力でした。
軽井沢高原文庫 監修「ふるさと文学さんぽ長野」を読んで
ローカル色豊かな題記の本をいつもの図書館で借りて読んだ。長野にゆかりのある文学者の信州にちなんだ作品をちりばめた本で、解説付の信州文学ダイジェスト版が如き雰囲気だった。島崎藤村ほか20余名の名だたる文化人の作品断片を6テーマ、「風景」「食」「山」「花と草木」「暮らし」「街道」別に編纂した総花的な内容だった。監修者より「信州の風土や文化を念頭に読者が信州の魅力や自然の厳しさを感じるように編纂した」とのあとがきがあり、今風ではなく明治・大正・昭和を色濃く感ずる信州の伝統なる趣となっている。中でブログ人が魅されたものは深田久弥の雨飾山紹介で、戦前戦後の苦節16年、3回目の登山でようやっと登頂できたことに感慨を覚えた。同作家の名著「日本百名山」で信州には29峰の百名山と、日本の3000m級の山23座のうち15座がこれまた信州にあるが、いずれの高峰も整備され登頂できるようになるまでの歴史を感じた。八方美人的な本だが、どうも読者の好みで印象エリアがだいぶ異なる気がする。
中島京子「小さいおうち」を読んで
年明けの映画公開でも話題になった、題記の本を読んだ。戦時中の中産階級の生活が著者の細かい描写で綴られ、ノンフィクションの如く当時の世相が蘇って、ここ数日は戦時下にタイムスリップした心地だった。女中を勤め上げた老人の単なる回顧録にとどまらず、最終章は主人公が入れ替わり、推理小説のミステリーが如く謎解きと予想外のエンディングに魅了された。女性作家ならではの心くばりや心理描写にすっかりハマり、類似の作品を読んでみようか、など思っている。