本年1月発表の直木賞受賞作2作品のうち片方は2月に読み、残りの本作を遅ればせながら最近読んだ。時代設定は戦国から江戸時代初期で、山陰の石見(いわみ)銀山で暮らす人々の悲痛な物語だ。女性が主人公で、男まさりの生き様の中で焦がれる坑夫になりえずに坑夫たちを支える一生を綴っている。劣悪な鉱山の環境の中で人々がどのように暮らしたか、とりわけ労咳で苦しみ短命となって散っていく男性たちの悲運が浮き彫りとなっている。次々と襲う波乱のストーリーの中で当時の時代考証がしっかりなされた作風に、さながら歴史ドキュメンタリーを読んでいるような心地となって心に沁みた。直木賞受賞に相応しい作品に感じた。
千早茜「しろがねの葉」を読んで
薪ストーブ、シーズン最後?
今朝の安曇野・穂高は冷え込みました。最低気温は久しぶりの氷点下でマイナス0.6℃でした。うちのオバはんは畑のジャガイモの霜除け対策をしたのですが、本格的ではなかったため、冬枯れ状態のようになってしまいました。新芽の若葉が黒ずんで、致命傷になったか今後の生育が心配です。ここへ来てのこの寒さ、今夜は薪ストーブを焚きました。これが今シーズン最後かも知れません。ちょっと前が6月のような陽気だった時は寒さが恋しくなりましたが、やはり春らしく霜などの心配の無いのを祈るばかりです。
高木剪定、見通し良くなりました
我が家の北方で屋敷林の高木が先週、バッサリと剪定されました。お陰様でスッキリと見通しが良くなりました。以下の4枚で、最後の一枚は本日撮ったものです。白馬山系がよーく見えるようになって感激です。
美ヶ原、周辺ドライブ
今日は美ヶ原の玄関口、アザレア街道の三城牧場からビーナスラインとの合流地点までドライブしてきました。麓の里山辺の桜は散って葉桜でしたが、美ヶ原へと登るに従い桜がまだ健在で、三城牧場では7分咲きでした。でもその先の標高1,500mを過ぎる辺りで山桜の綺麗なところはまだ蕾でした。昨日の中綱湖が散ってしまったので、ここは見頃ではないかと期待していたのですが、残念でした。まだまだ美ヶ原の山桜はこれからが桜の花のピークです。
中綱湖の桜、見納め?
今日は白馬村手前にある大町市の中綱湖の桜を見に行ってきました。例年は5月連休から明け頃が見頃なはずなのが、今年はもう散っていました。それでも少し残っていて、最後の見納めと言った感じでした。今日は土曜日の週末なのに、駐車場が空いていたのもピークを過ぎたことを印象付けていました。でも、止まっている車のほとんどは県外ナンバーで、人気の高さは相変わらずですね。
ライラックの花が咲きました
我が家の玄関先にライラックの花が咲きました。毎年この時期に咲く花ですが、今年は桜と同じように1週間から10日ほど早く咲いたようです。例年よりも花数が少なく、少しスケールダウンした感じですが、淡いピンクがとても華やかな気分にさせてくれます。真ん中の写真では麦畑の隣の田んぼに水が入りました。そろそろ田植えですね。それにしてもこのところの暑さは異常で、最高気温は昨日が28.9℃、今日は24.9℃でした。もう5月を通り越して6月のような陽気です。来週は少し気温が下がるとのことで心待ちにしています。
ルーブル美術館展
今日は六本木・国立新美術館で開催しているルーブル美術館展「愛を描く」に行ってきました。めちゃ混みでした。それぞれの絵に3重、4重の人で黒山の人だかりとはこのことでした。ほとんどの絵は知らない画家ばかりでしたが、絵の持つ神秘的な迫力に圧倒されました。最近では、一部の絵の撮影が許されているのですね。下の最後の写真は撮影が許可されている絵の中から撮った1枚で、唯一知っている画家、ドラクロワです。久しぶりに名画の数々に酔いしれた1日でした。それと、スマホでQRコードを読み取ると何やら音声案内してくれるのだそうです。今回はイヤフォンを用意していかなかったので利用しませんでしたが、超混みの時は説明パネルの解説を遠巻きに聞くことができるなど便利になったものです。
この美術館、国立として5番目にできた(2007年開館)美術館で黒川紀章氏の設計。フロア面積は日本最大のようですが、所蔵画を持っていない美術館なのがさもしいですね。英語名はミュージアムが付かず、アートセンター トウキョウと言うのだそうです。松方コレクションで有名な国立西洋美術館とは雲泥の差で、国立新美術館は企画ものの展示で何とかやりくりしている、と言った感じでしょうか。
一穂ミチ「光のとこにいてね」を読んで
先般の直木賞にノミネートされた題記の小説を読んだ。著者には以前にも直木賞候補となった作品「スモールワールズ」があり、その時読んで以来、今回で2作品目だ。著者の経歴はBL(ボーイズラブ)作家とあって、BLなるものを本書を読んで初めて垣間見た感がした。女性2人の主人公がそれぞれ1人称として描かれる生活談が延々と間延びしていて読むのに四苦八苦した。自分としてはこのジャンルの小説は苦手だが、最後の展開では今までのストーリー性が急に出てきて楽しめた。何気ない日常会話の集積もよく練られた構想のもとに描かれたのだなあ、と読後になって思い知った。
タイヤ交換
本日、スタッドレスからノーマルタイヤに交換しました。我が家の道路脇で作業しましたが、18インチのタイヤは結構重く、年齢的にもキツくなってきたことを痛感しました。まあ、無事終えてほっとしています。少し前の2月中旬に痛めた首筋は結局、1ヶ月程度で完治しましたが、その時のきっかけが雪かきでした。今回のタイヤ交換で、またぞろどこぞが不調にならないことを祈っています。ところで、交換した冬タイヤは新品1シーズン目で、装着日の2022/11/20の走行距離は111,190kmでした。本日のオドメーターは117,261kmでしたので、スノータイヤ1シーズン目はおよそ5ヶ月で6,071km走りました。乗り心地は以前のスノータイヤよりも快適で、まずは良好だったと思います。