このところ全国的にかなり降った雨ですが、ここ安曇野ではどの程度かチェックしてみました。いつもの気象データですが、8月の昨日までを集計すると、
- 15日までの雨量は今年が225mm、平年では46mmとおよそ5倍近く降りました。
- 平年8月の総雨量 93mmに対し、昨日までの総雨量は平年の約2.4倍、豪雨の3日間は雨量が188mm、8月総雨量の約2倍降った計算となります。
- 気温は8月初旬では猛暑日が続くなど、酷暑でした。ここにきて平年よりも気温が低くなり、15日までの平均気温は平年並みに戻ってきたようです。
さて8月も後半戦、この先どうなることでしょう。






先般の直木賞候補で題記の本を読んだ。ノミネートされた6月中旬に図書館予約し、ようやく2ヶ月後にして読むことができた。設定は江戸時代後期の物語りで、とある藩の下級武士が農民一揆に巻き込まれながらも懸命に生きる様が覚書風に綴られて、なかなかの秀作だった。読み出すと止まらなく、またして不眠の夏の夜だった。直木賞受賞は逃したが、それに準ずる手応えを十二分に感じた。時代劇特有の語り口だが、作者が50代前半のせいか、とても読みやすかった。登場人物も女性が物語の中核を支え、男性好みの時代小説ながら女性読者も十分楽しめる小説と思われた。昔から幾多の時代小説があるが、こうして現代でも累々と創作活動が続く文芸の奥深さを感じながら、読後の余韻に浸ることができた。







スペイン風邪にまつわる8人の文豪の作品と2人の解説を集めた本だ。スペイン風邪の大流行はおよそ100年前の3年間で、全世界では2〜4千万の人々が亡くなったと言う。およその数字なのは当時は第1次世界大戦の最中で、各国ともその数値を公にできなかったようだ。日本での感染状況は巻末の2人の解説にあるが、死亡者の統計数が45.2万人と38.8万とに分かれていて明確でない。怪しい統計ながら、第1波は2千万人以上が感染し、約1%の25万人が亡くなったと言う。当時の人口は現在のおよそ半数なので、第1波では半数近くの人が感染したことになる。第2、第3波は感染者数は減ったが、逆に死亡率は5倍ほどに増えたようだ。今の新型コロナは国内感染者数が100万人、死亡者が1万人を超えたが、感染規模や死亡者数はスペイン風邪の方が遥かに甚大で大パニックであったことが分かる。まさにパンデミックな危機的状況が当時の文豪たちの随筆の中に赤裸々に綴られている。そうした中、パンデミックに対する人々の行動は100年経った今も当時と類似していて、ウィルスに対する対応が進化していないことを感じた。歴史は繰り返す、ひょっとすると今の新型コロナは3年は流行し、死亡率が上がってますます深刻化するような不安を覚えた。ワクチンの有効性が持続し、何とか沈静化するのを祈るばかりだ。




