選挙が終わり、衆議院議員の勢力図が様変わりした。自民党で2/3以上の議席数を獲得したのは戦後初の快挙とのこと。今日の朝刊の最後に全国の星取り図があって、一部を抜粋すると、

信越でも勢力が大きく変わった。長野県は今までどちらかと言うと、自民の土地柄ではなかった。前回の衆院選では5つある小選挙区で自民党は2勝3敗だった。これが今回5勝0敗。隣りの新潟県では、立民王国で、自民は前回の0勝5敗から5勝0敗の大逆転。
これはスポーツの世界でも例を見ないほどの凄まじさだ。ブームとは恐ろしい。例は悪いが、戦前のナチ党が最初は惨敗したのがヒトラーのカリスマ性で次の選挙は大勝利した歴史もある。人々の関心や群集心理は時として様変わりすることを今回も痛切に感じた。









先月発表された芥川賞受賞作2作品のうち、前回読んだ受賞作に次いでもう一つの作品を雑誌掲載の本から読んだ。芥川賞と言えば短編小説が通り相場だが、本作は少し長く中編の部類に入る。一軒の家の誕生から解体され更地になるまで移り住んだ3世代の人々の思い出を1人の青年のスケッチの筆になぞらえて物語が進む。芥川賞ならではの純文学の流れであるけど、まるでオムニバスのように全く異なる物語が途中から青年のスケッチを介して切り替わるあたり、斬新な文体構成を感じさせた。家も人々もその一生が哲学ぽくと言うかしみじみと穏やかに描かれる様にほのぼのとした情感を覚えた。全体を通し、久方ぶりに芥川賞らしい作品に出会えた気がする。


